2002年2月4日(月)「しんぶん赤旗」
雪印食品の牛肉偽装事件で、関西ミートセンターは以前から市場価格が安い産地の牛肉に、価格の高い産地のラベルを張り付け、利幅拡大を狙って偽装していたケースの多いことが三日、関係者の話で分かりました。同センターでは産地偽装による利幅拡大が恒常化していたとみられます。
関係者によると、同センターは三年以上前から、歴代センター長の指示で、産地を偽装した肉の販売が恒常化。輸入牛を国産牛に偽装したり、国産牛の産地を変えたりするなど、さまざまな手口で行われ、偽装販売が一カ月で十回に達することもありました。
販売先が要求する産地のラベルに張り替えて販売することもありましたが、「安い輸入牛を国産牛にする」「安い産地の国産牛を高い産地の牛にする」というケースが多かったといいます。
昨年九月には、狂牛病の影響でだぶついた北海道産牛肉に熊本産の偽造ラベルを張り、販売していたことが分かっています。
狂牛病対策の買い取り制度で偽装申請に使われたのは豪州産牛で、原価は一キロ七百円。これに対し、買い取り価格は同千百十四円で、一キロ当たり四百円以上の利益を得ていました。
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