2002年1月20日(日)「しんぶん赤旗」
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| 大型トレーラーやトラックが頻繁に往来する、横浜市瀬谷区下瀬谷のタイヤ直撃事故の現場 |
大型トレーラーをけん引する三菱製トラクターのタイヤが外れ、神奈川県横浜市の主婦を直撃し死亡させた事故が今月十日に発生しましたが、六日にも福井県内で同様の事故が起きていたことが十九日までに分かりました。本紙既報(十七日付)の二件とあわせ、三菱製トラクターの同種事故は計四件になります。国土交通省も事態を重視し、メーカーの三菱自動車工業(東京・港区)に「過去の事例を、まとめて報告するよう」求めています。
三件の事故は、いずれも北陸三菱ふそう自動車販売(石川・金沢市)の管轄で発生しています。
同社によると、一件目は二〇〇〇年二月に起き、事後ユーザーから「タイヤが外れた」との連絡を受けました。ユーザーは一般の整備工場で修理したといいます。二件目は、二〇〇一年九月に大阪で発生しました。
同社は、二件とも「整備不良でボルトが緩んだ程度かと思った」として実際に車の調査はしていないといいます。クレームを処理する「商連書」で、メーカーへの報告もしていませんでした。
しかし六日、走行中タイヤが外れる三件目の事故が起きたため九日、メーカーに報告したとしています。同社は三件目の事故について、詳しい内容は明らかにしていませんが「ボルトが緩んだことが間接的には影響していると思うが、原因は別だ」といいます。
十日の横浜市瀬谷区下瀬谷三丁目で発生した事故を目撃した、自動車会社関係者は「タイヤのホイールにブレーキドラムがくっ付いて飛んできた。車軸が折れていたのではないか」と証言しています。三件目の事故も、これと同種のものだった可能性もあります。
三菱自工本社は、「詳細は調査中」としています。
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