2018年12月14日(金)
真冬に不審な「溺死」 薬品プールに転落…
外国人実習生の死亡事例
野党が資料開示要求
合同ヒアリング
野党は13日、国会内で外国人研修生・技能実習生が自殺や溺死などで多数死亡している問題について合同のヒアリングを行いました。
法務省が集計した資料では、2010年から17年の8年間で技能実習生が計174人死亡していたことがすでに判明しています。死亡事例には、婦人子ども服の製造に従事する32歳の女性が真冬の1月4日に「溺死」するという不審死や、めっき職種に従事する36歳の男性が80度の塩酸プールに転落し、多臓器不全で死亡するなど職場の安全配慮義務が果たされていたのか疑わしい事例もありました。
野党議員は、劣悪な労働環境が原因である可能性などを含め、詳しい状況を説明するよう求めました。しかし、法務省の担当者は「個別の事案については確認しないと分からない」などと回答。野党は、技能実習生の受け入れ業務を担う監理団体が法務省に提出した報告資料(「技能実習実施困難時 届出書」)をプライバシー配慮のうえで開示するよう求めました。