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2016年5月17日(火)

辺野古警備 違法労働

防衛局委託 沖縄労基署に訴え

赤嶺氏ら是正要請

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 沖縄県名護市辺野古への新基地建設に伴い、沖縄防衛局から海上警備業務を請け負う警備会社マリンセキュリティー(沖縄市泡瀬)の従業員が、労働基準法違反の長時間労働や月最大200時間以上に及ぶ残業代未払いは違法として、沖縄労働基準監督署に訴えを起こしています。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員ら県選出野党国会議員でつくる「うりずんの会」が16日、防衛局に是正を求めた要請で井上一徳局長が認めました。

 同社は、辺野古沖の海上での抗議船を監視する業務を担っており、防衛局が辺野古沖の警備業務を委託しているライジングサンセキュリティーサービス(東京都)の100%子会社です。

 マリン社が従業員を拘束する労働時間は、沖縄市の本社から現場海域までの移動時間などを含め最長15時間半。当直勤務は1泊2日で37時間半に及びます。

 この日、うりずんの会は要請文を提出し、「違法行為が新基地建設に関わって指摘をされていることは極めて重大だ。沖縄県民の意思をふみにじり、新基地建設を強行してきた上に、その事業に関わる労働者いじめを放置するなど到底許されるものではない」と批判。防衛省・沖縄防衛局に、関係省庁との連携で労基法等違反の実態を調査・把握するとともに、是正・改善のための措置をとるよう強く求めました。

 井上局長は、違法労働を訴えた従業員8人に関し、労基署がマリン社に未払い賃金分を5月末までに支給するよう是正勧告を行っていることを明らかにしました。

 赤嶺氏らは、未申告の従業員や過酷な労働に耐えられず退職した元労働者の被害救済など8人にとどまらない違法性を強調するとともに、「違法が明白なのに委託業務を解約しないのか」と追及。井上局長は「適切な対応を求めていく」と繰り返すだけでした。

写真

(写真)県民の抗議と監視の海上行動にスピーカーで「立ち入り禁止だ」と威嚇する警備ボート=16日、沖縄県名護市・大浦湾

反対協「平和丸」 警備船にエール

大浦湾

 「あなた方も海で働く労働者、残業代不払いの警備会社と沖縄防衛局は労基法違反。働くものの権利と豊かで美しい大浦湾をともに守ろう」―。16日午前、沖縄県名護市の辺野古で、沖縄防衛局の埋め立て工事を監視、抗議する新基地建設反対協の「平和丸」とカヌー隊から、県民らの抗議行動を威嚇するマリン社の警備ボートに“エール”が送られました。

 この日、大浦湾で抗議と監視の海上行動を行った「平和丸」らに沖縄防衛局を示す「ODB(オキナワ・ディフェンス・ビューロー)」の英文字の旗をかざし、紺色のユニホーム姿の警備員数人が乗り込んだ複数の警備ボートが猛スピードで接近、「ここは臨時制限区域で立ち入りは禁止されている」とマイクで“威嚇”しました。

 「平和丸」の仲本興真船長らが次々にマイクを握り、「警備員のみなさんも誇りある仕事がしたいはず。労基法違反を強いる会社、沖縄防衛局を私たちは許さない」などとよびかけました。


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