2015年9月4日(金)
事実と責任究明は法案審議に不可欠
自衛隊の内部文書問題 志位委員長が会見
統幕長の国会招致を
日本共産党の志位和夫委員長は3日、国会内で記者会見し、仁比聡平参院議員が2日の参院安保法制特別委員会で暴露した統合幕僚監部の新たな内部文書について、「米軍指揮下での自衛隊の暴走の姿が会談録という形で生々しく明らかになった」として、「この問題の事実解明と責任究明は法案審議にとって避けて通れない問題だ」と述べました。
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新たな内部文書は、自衛隊トップの河野克俊(かわのかつとし)統合幕僚長が総選挙直後の昨年末に訪米した際、米軍幹部との会談を記録したものです。
志位氏は、河野統幕長が戦争法案を「来年夏までに」成立すると約束したり、翁長雄志沖縄県知事が誕生した後でも辺野古新基地建設を「強力に推進する」と表明していたことなどをあげ、「公務員の政治的中立性をわきまえずに暴走している」と指摘。「これを首相、防衛相が知っていたなら、政府ぐるみで国会をあざむき、米軍と約束を取りかわしたことになる。知らなかったとすれば、自衛隊の暴走で、まったくシビリアンコントロール(文民統制)がきいていない、指揮監督責任を果たしていないことになる。どちらにせよ大問題だ」と強調しました。
志位氏は、新たな内部文書の確認とともに河野統幕長を国会招致するよう主張。「この問題の事実と責任究明をすることは法案審議に不可欠だ」と述べました。