2014年4月1日(火)
「河野談話」維持求める学者声明
1617人が賛同
日本軍「慰安婦」問題について「河野談話」を維持すべきだという点で一致する学者が「河野談話の維持・発展を求める学者の共同声明」を出し、賛同署名が1617人になっていることがわかりました。同「声明」を企画した事務局の林博史関東学院大学教授らが31日、東京・学士会館で記者会見し明らかにしました。
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林氏は、「『河野談話』の『見直し』『検証』は、中国や韓国のみならず、米国を含めた国際社会との関係でも深刻な緊張を引き起こす」と述べました。
「河野談話」は「慰安婦」制度が日本軍の関与の下、多くの女性の名誉と尊厳を深く傷つけたことを認めわびています。声明は同談話は、「同じ過ちをけっして繰り返さないという日本政府の決意を示したもの」だと指摘。「談話」で示された精神を具体化し、「被害女性の名誉と尊厳を回復することは、韓国や中国はもとより、普遍的な人権の保障を共通の価値とする欧米やアジア諸国との友好的な関係を維持発展させる」と指摘しています。
「声明」の呼びかけ人16人のうち、上野千鶴子立命館大学特別招聘(しょうへい)教授、岡野八代同志社大学教授、中野敏男東京外国語大学教授、和田春樹東京大学名誉教授が出席しました。