2008年9月4日(木)「しんぶん赤旗」

日本共産党が都道府県委員長会議

政治の中身 変えるとき

総選挙勝利にむけた総決起を

志位委員長が報告


 日本共産党は三日、党本部で全国都道府県委員長会議を開き、志位和夫委員長が福田康夫首相の辞任表明を受け新たな局面に入った情勢の見方と党の対応方針を報告しました。各県委員長は総選挙勝利に向けた活動を加速させようと活発に交流しました。


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(写真)全国都道府県委員長会議で志位和夫委員長の報告を聞く参加者=3日、党本部

 志位氏は、安倍、福田と二人続けて首相が政権を投げ出す事態が起こったことは、「自公政権のすすめてきた政治の中身がいよいよ行き詰まった、自公政権が政治的な解体状況にあるということを象徴するものだ」と指摘しました。

 今回の事態の根源には、一部の大企業のもうけを応援し、庶民の生活を痛め続ける「構造改革」路線、憲法を踏みにじっての海外派兵など、財界・アメリカ中心の自公政治の中身の破たんがあることを詳しく述べ、そこから「国民中心に、『政治の中身の変革』をはかることこそ、いま大切であり、それを担える政党は日本共産党をおいてほかにはないということを広い国民のなかに大いに訴えていこう」とよびかけました。

 今後の政局対応について、三代にわたって首相が総選挙での国民の審判抜きに居座ることは許されないと述べ、解散・総選挙を求める立場を表明。同時に、国政の基本問題について、国民の前で徹底的に議論し、争点を明らかにした上で国民の審判を受けるのが筋だとして、臨時国会にのぞむ党の立場を明らかにしました。

 志位氏は、解散・総選挙の時期について「年内もしくは来年初頭の解散の可能性は現実的にきわめて濃厚になった」とし、臨時国会が始まったら、いつでも解散の可能性があるという認識をもって、「いついかなるときの解散にもそなえる態勢で政局にのぞむ必要がある」と強調しました。

 総選挙勝利にむけた党活動の方針について、基本点は六中総決定の全面実践にあると指摘。その上で(1)総選挙勝利のための独自の諸課題(全有権者を対象とした大量政治宣伝、対話・支持拡大、後援会活動など)の前進・飛躍の大波をつくっていく(2)「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」と「集い」を活動全体の「軸」にすえて、規模も発展・飛躍させる(3)党勢拡大を前進から飛躍に転じる(4)総選挙にさいして「支部が主役」で、わが党が持てる力を、底の底まで総発揮するたたかいにしていく臨戦態勢をつくりあげていく―という四点をあげました。

 最後に志位氏は、党として「きたるべき総選挙を、党前進・躍進の大きな好機・チャンスとしてとらえ、奮い立ってこの好機を現実の勝利に結びつける攻勢的なたたかいを勇躍して展開すること」を呼びかけました。

 この間の全党の奮闘によって、客観的には「情勢と綱領の響きあい」という状況を切り開き、主体的にも「大運動」の前進を「軸」にして党勢上げ潮の流れをつくりだしていることを指摘。このことに深い確信をもって、「意気高く攻勢的に立ち向かうことが大切だ」と力説しました。

 得票目標・六百五十万以上の達成のために全力をあげて、前進・躍進の可能性を、現実の勝利とするために奮闘しようと訴えました。

25回党大会招集の延期について

 志位委員長は三日、全国都道府県委員長会議の報告の中で、解散・総選挙をめぐる現在の情勢のもとで「来年一月に党大会を招集する条件はなくなったことは明らかだ」と指摘。次期大会となる第二十五回党大会について、常任幹部会として、しかるべき時期に開く第七回中央委員会総会で党規約にもとづいて延期の手続きをとるように提案すると表明しました。


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