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高橋千鶴子さん(日本共産党衆議院議員)

 テレビドラマの「スーパー派遣社員」なんて、ありえない、ですよね

  メールはどれも深刻で、なかなか読み進めることができませんでした。「思いつきで社会や政治そして教育に対して発言しているとしか思えません」と、国会議員に厳しい批判をされたうえで、共産党への期待を寄せてくれた25歳男性。若い皆さんの驚くべき実態を、きちんと国会で伝え、解決の道筋を提案したいと思います。明らかに違法で泣き寝入りしちゃだめ、と思う事例も多く、どうか近くの議員や労働組合などに相談してください。

 テレビドラマでは時給3300円のスーパー派遣社員が活躍していますが、派遣先の社員も、派遣会社のスタッフもいい人ばかりで、ありえない!「今の会社は正社員の能力では足りないところを派遣社員にまかせることが多い」(31歳女性)――厚労省の調査でも非正社員を雇用する理由のうち、派遣社員については「即戦力・能力のある人材を確保するため」(39.6%)、「専門的業務に対応するため」(25.9%)と応えています。それなら、正社員と同等の待遇とし、期間を区切る特別な理由がない限り、正社員とするべきなのです。就職氷河期に正社員になれず、「早く安定した生活がしたい。早く経理の仕事につきたい」という32歳の方。安倍総理は、中高年化したフリーターにもチャンスを、といいますが、厳しく見ていく必要がありますし、大本を規制しなければなりません。病気で仕事がない34歳の女性。「まだ若いじゃないか」「死ぬ気で頑張ってる?」との心ない言葉。窓口に行くこと自体がとても勇気あることなのに。生活保護は憲法25条が保障した国民の権利です。一人で悩まず、近くの議員、生活と健康を守る会などに相談してください。

最後に、「皇室を肯定し、国防軍を認めた上で、国民の生活向上や、福祉や国民モラルの向上に努めるというなら、無党派から鞍替えしてもよい」という34歳男性へ。いま、この問題を基準にする必要はないのではないでしょうか。戦前、戦争へ一路向かっていった時代には、国民に主権を、天皇制反対が最大のスローガンでした。現実に今、天皇が象徴として存することが、政治に大きな影響を与えているわけではなく、日本共産党と革新勢力がいずれ政権をとる時、そして国民の中で議論が熟していったら、はじめて議題にのぼる。決めるのは国民自身だと私たちは考えています。自衛隊をどうするか、という問題も同じです。もちろん、自衛隊は憲法違反であり、私たちは現憲法を守るべきという立場です。なし崩し的に自衛隊の海外派遣が拡大し、憲法改悪への道を開くことは、絶対に認められません。共産党という言葉は、最近どこの町でも使われているコミュニテイセンター、このコミュニテイが語源です。災害や高齢化問題のなかで、今見直されているのが地域コミュニテイですよね。日本共産党のホームページの他のところも見てくださいね。 

政府予算案 高橋議員が反対討論(07年3月3日】(このコーナーによせられた青年の実態にもふれ、政府の予算案に反対討論をおこないました)

プロフィール

たかはし・ちづこ

1959年秋田県能代市生まれ。青森市の私立東奥女子高校の英語教師。教職員組合の役員や、民青同盟青森県委員会副委員長としても活躍。

1983年11月日本共産党入党。青森県議会議員を経て2003年より衆議院議員。東北比例ブロック。

日本共産党準中央委員。現在、衆院厚生労働委員、党厚生労働部会長、党食料・食の安全・農林水産対策委員会責任者。

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