若者ネットワーク 若者に仕事を

赤旗まつり

「仕事」しゃべり場 with大門みきし参院議員

支えあい職場の無法解決しよう

2006年11月3日


 赤旗まつり一日目、若者ひろばでは、参議院議員の大門みきしさんを迎えて、「仕事しゃべり場」を開催し、100人近くの人が参加しました。

 進行役には、首都圏青年ユニオンの伊藤和巳委員長と民青同盟千代田地区委員長の渡名喜まゆ子さんが登場。伊藤さんは、「首都圏青年ユニオン1人でも誰でもどんな働き方でも入れる、一生懸命もがいている青年のためのユニオンです。今日は思いっきりしゃべりましょう」とよびかけ、渡名喜さんは、「千代田では、民青ではなぜ青年たちがそういう働かせ方をさせられているのか、社会のしくみをしっかり学びながら職場の問題に一歩踏み込んで解決しています」とそれぞれの活動を紹介しながら、「仕事をしていて楽しいときは?逆につらいときは?」と問いかけるとあちこちで手があがりました。

 「保険の外交員で、たぶん、正社員だと思うー―」という女性は、「お客さんに、ありがとうといわれたときはうれしい。でも、数字のノルマ、ノルマで、マニュアルどうりにやれと自分の意欲が活かされない」といいます。長野から参加の自動車整備の仕事をしている青年は、「同時期に5つも6つも仕事をこなさないとならず、社長に呼び出され、机たたいて”おめえ、いつまで素人仕事してるか“と怒鳴られ、神経的ストレスで限界」と。他にも、「将来、設計事務所を持ちたい。学生700人で、設計事務所に入れるのは2人か3人」、「定時制高校で、昼間はスタンドでバイトし、お正月休みのときは、24時間ぶっとうしで働いた」、「九州の営業では、南半分はお前、北半分は俺、とか。博多から宮崎は片道4時間、往復日帰りで帰って来いといわれ夜中の12時、1時からの会議もある。売り上げが伸びないし、何度死のうかと考えた」とつぎつぎと語りました。

たたかいの取り組みも交流され、京都から参加した青年は、「僕の地域では大手自動車の工場あるけど収入の低い派遣請負。民青を中心に地域ユニオンをつくろうとしている」といいます。また、偽装請負で働いてきた青年は、「今日朝、ここで話そうと考えていたら、今までのことを思い出すと涙がでてきてまとまらなくなった」と話し始めました。大学卒業後、東京、京都で働いた後、山口の実家にもどって仕事を探し、「まさかハローワークで見つけた仕事で偽装請負にひっかかるとは思わなかった。“月収25万、事務系“で検索して見つかった仕事で、まず一年数ヶ月現場で研修してもらうと関東の工場に送り込まれた。お金もなく、辞めるに辞められず寮で死のうか考えた。ユニオンに出会い、有給休暇と社会保険のさかのぼっての加入を訴えて9月に団体交渉を申し入れた」といいます。

大門さんは、「昔も競争はあったが、今は、能力は自分で勝手に身につけろ、といいときだけ使ってあとは捨てる。偽装請負の問題でも、これは犯罪でなくしていかなくてはならない。トヨタでは正社員だと、社会保険料などの経費込みで、一時間あたり3500円から4000円かかるが、派遣や請負だと2500円ですむ。クリスタルグループなどの派遣会社は1500円儲かる。テレビでも名指しで取り上げられて、キャノン会長が、法律変えてほしい、と弱音を吐いたり、直接雇用を打ちだすところも出てきている。これらの変化は、皆さんががんばり、ユニオンや民青ががんばり、国会でも追及し、動かしてきた。正社員と非正規と分断されないで、仲間つくって支えあいながらひとつ一つの職場の矛盾に立ち向かって解決していこう」と参加者を激励しました。

参加した東京の学生は、「働く見方変わった。大手カメラ販売の派遣社員だけど正社員に殴られる人もいる。いろいろな職場の話聞きたいし学びたい」と民青に加盟しています。




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