
お金にこまっている学生に相談されたとき、あなたならどうする? アドバイスの参考に、活用できる制度をご紹介します。お金を借りるときは、あらかじめ、返済期間や猶予制度などもチェックしましょう。
奨学金制度を活用する
お金のない学生にとって、奨学金がもっとも身近で、ひろく利用されています。日本学生支援機構の奨学金には59万人、大学ごとのものに6万2千人、地方公共団体で2万5千人、公益団体などで2万7千人です(2003年度)。希望すれば、ほとんどの人が借りることができます。
日本学生支援機構の奨学金には、無利子と有利子があります。併用することもでき、月16万4千円まで借りられます(私立・自宅外)。親の失業や破産、事故、病気、死亡、罹災など緊急時に借りられる「緊急・応急採用奨学金」(無利子)もあります。
地方公共団体では、約4分の1で独自の奨学金制度があります。近年どんどん縮小され、併用を認めていないところもありますが、自治体の窓口に確認してみましょう。
公共機関や財団などでも、役立つものがたくさんあります。たとえば、生活福祉資金では、収入が生活保護基準の1.5〜2倍より少ない世帯むけに、月6万5千円まで貸し付けています。母子寡婦福祉資金では月9万6千円まで、交通遺児奨学金では月6万円まで、あしなが育英会では月5万円まで、それぞれ借りることができます。
学費減免を申し込む
採用枠は少ないですが、多くの大学には、学費減免の制度があります。
国立大学では、授業料収入の5.8%、入学料収入の0.5%を、減免にあてることができます(04年実績は171億円)。申請は年2回(3月末頃と9月末頃)で、各大学の窓口に申し込みます。
私立大学でも、大学ごとの学費減免や奨学金事業にたいして国が援助しています(07年度予算は20億円)。 国立大学に比べても枠が少なく、抜本的な拡充がもとめられます。
入学にあたって、入学料支払い猶予や一時金借入れを申し込む
入学時はとくにお金がかかるものです。困ったときはサラ金などにたよらず、公的な制度を活用しましょう。
まず、多くの大学では、入学料支払いの猶予をうけつけています。5月や6月までに工面して支払うという学生も、少なくありません。
就学準備金などの名目で、入学にあたっての費用を借りられるところもあります。たとえば、日本学生支援機構では30万円まで、生活福祉資金で50万円まで、母子寡婦福祉資金で59万円まで、借りることができます。
連絡先
○日本学生支援機構
電話0570−03−7240
http://www.jasso.go.jp/
○生活福祉資金
民生委員をつうじて市区町村の社会福祉協議会に申し込む。
○母子寡婦福祉資金
地元の福祉事務所か、市区町村に申し込む。
○交通遺児育英会
電話0120−521−286
http://www.kotsuiji.com/
○あしなが育英会
電話03−3221−0888
http://www.ashinaga.org/index.php
○国民生活金融公庫 「教育ローン」
電話03−3270−1361
http://www.kokukin.go.jp/kyouiku/index.html
○独立行政法人福祉医療機構 「継承教育資金貸付あっせん」
電話03−3438−3877
http://www.wam.go.jp/wam/gyoumu/kyouikushikin/index.html
○雇用能力開発機構 「財形教育融資」
電話045−683−1165
http://www.ehdo.go.jp/zaikei/index.html
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