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学費 なるほど コラム

日本の学費は世界一高い?


 日本の学費の異常さは、諸外国にくらべると鮮明になります。

 表1を、もう一度ごらんください。OECD加盟30カ国のうち15カ国は無料。授業料のある国でも、たとえばイギリスでは、学生の43%が免除、14%が減額措置をうけています。アメリカでは、私立大学は高いものの学生の7割がかよう州立大学が安くなっており、学生のいる家庭には数十万円の減税措置がとられています。また奨学金制度でも、欧米では、返す必要のない給付制が柱にすえられています。

学費が安いうえに、生活費は奨学金で支えてもらえる――欧米の学生たちには、あたり前のことです。

 日本の学費は世界一の高さで、学生にとって耐えがたい負担になっています。アメリカの研究機関がまとめた「グローバル高等教育ランキング2005」に、学生の経済負担についての項目がありました。学費や奨学金、生活費などをもとに、15カ国を比べたもので日本は最低でした(表2)。

 お金にこまっているのは、あなたや親のせいではありません。世界には、学費がタダの国だってあるのです。政治が変われば、お金の心配なく学び、学生生活を楽しむことだって、できるはずです。


表1 OECD加盟国の大学授業料

国 名 有無 年 額 な ど
デンマーク 登録料もなし。
フィンランド  同上
ノルウェー  同上
スウェーデン  同上
ベルギー 登録料を徴収。フランダース語圏。
スイス 登録料を徴収。
フランス 登録料(1.9万円、2003年)を徴収。
ギリシャ  
ハンガリー 有償コースは授業料を徴収。
スロバキア共和国 2004〜05年に授業料導入法案否決
ルクセンブルク  
ポーランド  
アイスランド 国立大では授業料はなく、登録料のみ。
アイルランド 1996年から授業料を廃止。
ドイツ 原則無償。一部の州で、半年7.2万円の授業料導入案を発表。
オーストラリア 5242豪ドル(42万円、2003年)卒業後払い
オーストリア 363.36ユーロ(約4.9万円、2002年)
カナダ 4025加ドル(34万円、2003年。各州規程額の平均)
チェコ共和国 2906コロナ(9000円、2002年。国の基準)
イタリア 大学ごとに設定。ボローニャ大学経済学部952ユーロ(約12万円)。
日本 国立:53万5800円(標準額、2007年)
私立:約84万円(平均、2006年)
韓国 国公立:123.9万ウォン(約11.3万円)
私立:380.5万ウォン(約34.7万円)。いずれも人文・社会系学部。専攻分野で異なる。
メキシコ 大学ごとに設定。
オランダ 1329.58ユーロ(約14万円、2001年)。国公私立大学同額。
ニュージーランド 国が上限を設定し、大学ごとに決定。
ポルトガル 授業料額は不明
スペイン 学生の75%が授業料を払う。
トルコ 1985年に授業料導入。
イギリス 3000ポンド(約60万円)を上限に各大学で設定(2006年)。後払制。4割の学生は免除。
アメリカ合衆国 州立:4059ドル(約50万円、2002年)
私立:16948ドル(約208.9万円、2002年)

注) 「―」は授業料無、「○」は授業料有 出所)文部科学省『諸外国の高等教育』(2004年3月)、『教育指標の国際比較』(2006年度版)、Eurydice(ヨーロッパでの教育に関する情報ネットワーク)、各国教育省ホームページなどをもとに作成。


表2 高等教育費の学生負担ランキング

負担の軽い順
公費など
の負担率
1 スウェーデン 80.81
2 フィンランド 63.69
3 オランダ 57.36
4 ベルギー(フランダース語圏) 43.91
5 アイルランド 43.44
6 ベルギー(フランス語圏) 39.88
7 オーストリア 34.30
8 ドイツ 33.42
9 フランス 31.26
10 イタリア 28.49
11 カナダ 26.40
12 オーストラリア 21.33
13 アメリカ 20.91
14 イギリス 17.48
15 ニュージーランド 14.80
16 日本 13.15

[出所]Global Highen Education Rankings,2005. Educational Policy Institute. より


●コラム1 学費無償化が世界のルール

●コラム2 日本の学費は世界一高い?

●コラム3 30年ぶりに値上げストップ

●コラム3 大もとにメスを入れてこそ