申告運動広く 行政を動かす 労組に入った 「派遣村」次々      →トップに戻る

「派遣村」次々相談・支援に全力

 「派遣切り」にあった労働者は、寮から追い出されて住居を失うなどたちまち悲惨な目にあいます。これにたいして全国各地で労働組合、市民団体、医療機関、弁護士、ボランティア組織などが実行委員会をつくって支援活動にとりくんでいます。日本共産党も加わって支援に力をいれています。

 東京・日比谷公園に昨年末に開設した「年越し派遣村」は、メディアでも大きくとりあげられ、厚生労働省が講堂、施設を開放するなど、政府、自治体を巻き込んでひろがっています。この経験が「一日派遣村」というかたちで全国に広がり、三月の年度末を迎えてとりくみが強まっています。

路上生活者も生活保護決定 福岡

 学者や弁護士らが呼びかけ人となった「なくそう貧困!福岡県民実行委員会」が主催した“福岡県版・一日派遣村”(1日)では、二百人を超す人たちが、弁護士、医師など専門家による労働・生活、医療相談を受けました。

 炊き出しでは、おにぎり二百個、雑炊三百食を用意。百十五人のボランティアが参加し、うち「新聞記事を見た」(五十代・男性)などとして、当日登録したボランティアも八十五人にのぼりました。

 福岡市は全国一ホームレスが増加したとされ、県の目視調査では、昨年一月比で、百八十七人増(24%増)の九百六十九人。これまで市は、路上生活者の生活保護申請を認めてきませんでした。

 今回、実行委員会などの強い要請があり、派遣村を側面支援する形で市は、“派遣村”の相談者を対象に生活保護の「集団申請」を受理。八十人の申請に対し、七十人の保護を開始しました。

 昨年末に「派遣切り」にあい、今年一月から博多駅周辺で路上生活していた男性(38)は、「ボランティアの人に会わなければ野垂れ死にしていた。これで暖かく眠れる」と胸をなでおろしていました。

 同実行委員会の塩塚啓史事務局長は「市が路上からの申請で保護決定したことは、まだ不十分な点もあるが、これまでになく踏み出した対応だった」と評価しています。

「しんぶん赤旗」2009年3月21日(土)付


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