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申告運動広く35企業で131人が

 派遣先への正社員化を求め、労働局に申告する運動が広がっています。十七府県の三十五の企業に対し、百三十一人が申告しています。

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JMIU茨城地域支部トステム分会の労組結成総会=2月21日、茨城県土浦市

 いすゞでは、偽装請負などで八年間も働かされていた労働者が申告。愛媛でも、ハリソン東芝で派遣会社を変え、五年以上も働かされていたと申し出ました。三菱電機では、雇用期間は短いものの、製造ラインでは期間制限を超えて働かせていたとして青年労働者が申告。ソニー、マツダ、パナソニックなどで申告が続いています。

 外国人労働者の申告もあり、茨城県のトステム土浦工場では日系ブラジル人三十四人が正社員にするよう申し立てています。

労働局が2度調査 日本トムソン

 「違法に派遣され、本来なら正社員になっていなければなりません。たたかうしかないと思いました」

 二月十六日に兵庫労働局へ集団申告した十三人のうちの一人の男性(21)はこう話します。派遣先は東証一部上場のベアリングメーカー「日本トムソン」姫路工場(兵庫県姫路市)。四月からの減産を理由に二月三日、派遣会社を通じて三月末での中途解雇を告げられました。

 結婚して長女が生まれ、家庭を築くために選んだ職場でした。「正社員になれると信じて頑張ってきたのに許せない」。男性らは職場のJMIU(全日本金属情報機器労組)日本トムソン支部に入り、正社員化を求めて立ち上がりました。

 偽装請負のころから五年以上、派遣されてきた人もおり、日本トムソンには直接雇用の申し込み義務が生じていました。

 JMIU日本トムソン支部の前尾良治委員長は、「この工場で若者が正社員として働き続けてもらうことは私たち正社員の要求です。やれることは、すべてやりきっていく」と話します。

 組合では、会社との団体交渉とともに、兵庫労働局への要請や宣伝、署名を提出。「全国の派遣の仲間が期待している。早く是正指導を出してほしい」と訴えています。

 兵庫労働局は、申告から八日後に現地調査に入り、今月三日に二度目の調査を行っています。

 申告が各地で相次ぐことに、「みんな、正社員になりたい思いは一緒です」と男性。「みんなを元気にし、勇気づけられるよう、早く正社員化を勝ち取りたい」

「しんぶん赤旗」2009年3月21日(土)付


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