モリタクさん、小池さん アベノリスク対談 「超貧困と戦争の日本」なんかにしない!

 赤旗まつりの野外ステージで2日、経済アナリストの森永卓郎さんと日本共産党の小池晃副委員長による「モリタクさん&小池さんのアベノリスク対談」が行われました。テーマは「『超貧困と戦争の日本』なんかにしない!」。“大金持ちと大企業の病気”から「非暴力と不服従」まで闊達(かったつ)に語り合いました。


消費税

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対談する森永卓郎さん(右)と小池晃副委員長

 景気が落ち込む中、安倍晋三政権が来年10月に狙う消費税10%への増税がくらしと経済にどれほど打撃を与えるか―。小池さんは消費税を5%に上げた1997年と比較しても現在の家計消費の落ち込み幅が大きく、長引いていると強調。物価上昇で実質賃金が下がり、年金額から物価上昇を差し引いた「実質年金」も下がっていると指摘しました。(グラフ)

 森永さんは「こんな中で消費税率を上げたら景気が失速するのは誰でもわかります」と応じました。大金持ちの取材をした経験も紹介し、日本が「超二極化、格差社会」になっていると指摘しました。「お金持ちの人がお金中毒にかかっている。お金を増やすことが人生の目的になり、少しでも減ると不機嫌になる」「大企業も病気です。使わない内部留保をためこんでどうするのか」と発言すると、会場からは「そうだ」の声が飛びました。小池さんは「永田町国会病院で治療しましょう」と話しました。

 森永さんが「富裕税とイケメン税の創設が私の年来の主張」と提起すると拍手と笑いが起きます。小池さんは「支払い能力に応じた負担を求めれば社会保障の財源はできます。増税するなら富裕層。税のあり方に対する意見の違いを超えて10%への消費税再増税はだめという声を合わせてがんばりましょう」と呼びかけました。

 森永さんは「8%にしたのが最大の失敗。5%に下げるのが一番フェアでいいやり方です」と強調しました。

社会のあり方

 小池さんは「環太平洋連携協定(TPP)がくらしに与える影響をどうみますか」と提起。森永さんは「日本の社会、経済、くらしをアメリカ型にするものです。ある日米交渉の現場で、アメリカ側スタッフは『日本語を使うこと自体が非関税障壁だ』といっていた」と紹介しました。アメリカでは医療保険に入れない人が多く、乳児死亡率も日本より異常に高いと指摘。小池さんは「アメリカのようにすれば社会の根っこが弱くなって長続きしません。経済も弱くなる」と語りました。

 小池さんが「安倍政権のやり方でさらに恐ろしいのが戦争への道を進んでいること」と話すと、森永さんは「集団的自衛権の行使を認めたら、アメリカからいわれるがままに自衛隊が何の正義もない戦争に駆り出される。殺人鬼になってしまう」と強調しました。

 小池さんは森永さんの父親が戦時中に特攻隊員で、終戦が2週間遅れたら森永さんは存在しなかったことを紹介。森永さんが「子どものころに衝撃を受けたのは、戦争体験者が『敵をいち早くみつけて殺したのが快感だった』といったこと。戦争は人を狂わせる。だから戦争は絶対に起こしてはいけない」と強調すると、大きな拍手が起こりました。

メッセージ

 赤旗まつりに初出演し、人出の多さに驚いたという森永さん。「私が尊敬するのはマハトマ・ガンジーの『非暴力・不服従』です。平等な社会をつくるにはまず身近な人たちのくらしを助けること。一人ひとりができる範囲で精いっぱいたたかいましょう。人任せにしてはいけません」と呼びかけました。小池さんが「消費税増税をストップするため、弱肉強食の超貧困の国にしないため、戦争する国にしないために、力を合わせましょう」と訴えると、大きな拍手がわきました。

 「話が身近だった」という千葉県船橋市の女性(35)は「いつもテレビで見ている森永さんが参加するなんてすごい。私も給料が上がりません。消費税増税にみんなで反対しなければという話にうなずきました」と話しました。

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「しんぶん赤旗」2014年11月3日