山下芳生さん・池田香代子さん アクティブトーク 新しい時代の希望みえた 「政治も社会も変えられる」

写真
(写真)野外ステージで語り合う池田香代子さん(左)と山下芳生書記局長

 赤旗まつり初日の1日に行われた、日本共産党の山下芳生書記局長とドイツ文学翻訳家の池田香代子さんとの対談「政治も社会も変えられる アクティブ★トーク」。生い立ちから政治変革への思いまで縦横自在な語り合いに、参加者は笑ったり共感の拍手を送りながら聞き入りました。

書斎風のセットを前に山下さんは、池田さんのベストセラー『世界がもし100人の村だったら』を手に「私も演説の際に引用させてもらっています。世界の矛盾、貧困、格差の問題がわかりやすく示されています」と切り出しました。

 池田さんは、元は「1000人の村」だったのが「100人の村」になって急速に広まったと紹介。アメリカで起きた9・11テロに対する「報復戦争」にさらされるアフガニスタンの子どもたちを支援したいと思って出版したというエピソードを語りました。

 山下さんが「翻訳は二つの国の懸け橋になるお仕事ですね」と話すと、池田さんは、「翻訳を繰り返せば世界言語ができる」というドイツの思想家の言葉を紹介し、「一字一字を変えていく辛気臭い作業ですが、そういうところに通じるのかなと思っています」。

 池田さんから、小さいころから政治家を目指していたのですか、と聞かれた山下さん。

 祖母から「人の役に立つ人間になれ」「共産党にだけはなるな」といわれて育ちましたが、日本共産党が戦前、命がけで侵略戦争に反対したことを知って「人の役に立つ生き方というのは、どんなに困難になっても節を曲げずにがんばる人のことをいうんじゃないかと思い入党しました」と語りました。

 「おばあちゃんの仏壇の前で、人の役にたてるよう頑張っているよ、もうひとつは乗り越えさせてもらったよと報告しています」と話すと、池田さんは「私たちはそういう歴史をあまり習っていない。だから歴史をねじまげる人が出てくるんじゃないですか」と応じました。

山下 心に届く言葉、たたかいの中で

池田 安倍さんの「平和主義」はペテン

 2001年のアフガニスタン戦争を機に各地の集会やデモに参加し、行動し始めた池田さん。「最近、政府の言葉が気になる」と語り、安倍首相がいう「積極的平和主義」について「“攻撃は最大の防御なり”平和主義。すごいペテン、平和の意味を戦争にすりかえている」と批判しました。

 山下さんも「人の心に届く言葉は自分の中からわき出てくるものじゃないとだめだと思う」。国会で集団的自衛権問題を取り上げ、「若い皆さん。あなたは戦場に行って血を流しますか。恋人や夫や息子や娘たちを戦場に送り出し、殺し殺されることを望みますか」と訴えたと紹介しました。

 池田さんは「かっこよかったです」と応じ、山下さんは「街頭演説していると自衛隊基地の周りで反応が強いんです。ご家族からもたくさん反響があります」と答えました。

 山下さんは、東日本大震災後、雇い止めを通告されたソニーの期間社員から話を聞き、「ずっと非正規だったが、仕事の中身と志はプロフェッショナル。そんな彼らを切り捨てて復興なんかできるはずがない」と追及したことを振り返りました。厚生労働省がソニーを指導し、子会社に正社員として希望者全員が職場復帰したことを紹介すると、池田さんは「すごい、涙腺決壊寸前です。同一労働同一賃金をちゃんと確立してほしい」と話しました。

 「たたかってくれる人がいるからこそ、こういう質問ができると思った」と山下さん。池田さんも「私たちも野党に『もっとやれ』と言ってこそ、質問に力が入るんですよね」と応じました。

池田 「この指とまれ」の軸に

山下 共産党を強く大きく

 これからの日本社会について話題が進み、「潮目が変わってきた。希望が近づいてきたような感じがします」と池田さん。

 山下さんは、昨年末に秘密保護法が強行成立したとき、「国民は必ずや政治の横暴を乗り越え、新しい時代を開くことになる」と演説したことに触れ、国会前に何千何万の人々が抗議行動に押し寄せていたことを紹介すると、池田さんも「私も国会前にいたんです。ノーパサラン、やつらを通すなと。(法律が通ったことへの)恐怖と同時に希望を感じ、涙が止まりませんでした」と語りました。

 山下さんは「新しい時代を開く先頭に若者が立っている」と述べ、学生2000人による秘密保護法反対の東京・渋谷デモで男子学生が“30年後の子どもたちに未来を渡したい”とスピーチしたことを紹介しました。

 池田さんも「法の施行を待つ状態なのに、それでも反対する。彼らの姿勢に襟をただしました」と発言。山下さんは「若者が非正規雇用や高学費に苦しみながらも、時代を変革する新しい世代として成長している」と力を込めると、会場から「そうだ」の声が起こりました。

 山下さんは「若い人たちに、日本共産党こそ、たたかいのパートナーであり、自分たちの代弁者だと思ってもらえるように頑張りたい」と訴えました。

 池田さんは、沖縄県知事選などの対応をあげ、「一点共闘など、『この指とまれ』とできるのは共産党しかない」と強調。山下さんは「オール沖縄の一翼を担って支えるのは、日本共産党の真骨頂です」と語りました。

 最後に、池田さんは「心を一つに、力を一つにして、このとんでもない流れを変えていけるか。ご一緒に頑張りたい」とあいさつ。山下さんは「世の中を変える大きな草の根の力を発揮することを時代が求めています。熱いメッセージをうけとめて日本共産党を強く大きくしていきたい」と決意を表明しました。

 東京都日野市の男性(64)は「僕も勇気が出ました。『この指とまれ』の期待に応えられるよう共産党の議席を増やしたい」と話しました。

「しんぶん赤旗」2014年11月2日