心身鍛えるアーチェリー こつは力を抜くこと 元日本代表監督 細井英彦さんが指導

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(写真)細井英彦さん

 弓を構える横顔がりりしいアーチェリーは、一瞬の集中力が試される競技です。難しそうに見えますが、基本を覚えれば初心者でも矢を放つことができます。

 アーチェリー教室では用具の使い方や基本動作の説明を受けてから、矢を射る練習を行います。経験者は別のグループに分けて指導します。1回30分で当日予約制のため、参加する方は教室の受付で予約をしてください。

 指導にあたる細井英彦さん(86)は世界選手権大会(1967年)の日本代表監督を経験し、競技歴は約70年のベテランです。会場となる夢の島体育館のアーチェリー競技場の設計にも携わり、現在もここで指導しています。

 「水の入ったバケツ一つを持てる力があれば、子どもからおとなまでできる生涯スポーツです」と語ります。

 最初は弱い弓で、矢を5メートル飛ばすことを目指し、慣れてきたら徐々に距離を伸ばしていきます。

 正確に的に当てるために重要なのが姿勢です。矢を射るときに肩が平行になっていることが大切で、傾くとそれだけ矢は的から外れていきます。矢と体がきれいな十文字の形になることが基本になります。

 細井さんは「矢を放つ瞬間の力のバランスが大切だ」といいます。「少ない力でひくのが良く、力を抜くことを覚えると上達していきますよ」

 道具の扱いを間違えるとけがをする危険があるので、「しっかりと指導員の説明を聞いてほしい」と話します。

 正確な位置に矢を射るには、常に平常心を保つことが求められます。競技を長く続ける細井さんは、「少しのことでは驚かなくなった」といいます。何事にも動じない心が磨かれ、身体能力とともに精神力が鍛えられるスポーツです。

赤旗まつり・スポーツ広場・アーチェリー

「しんぶん赤旗」2014年10月29日