私も出演します 浪曲師 国本 武春さん 新感覚の名調子で 2日午前 野外ステージ

浪曲師 国本 武春さん 2日午前 野外ステージ.jpg 浪曲界のけん引車として活躍する国本武春(くにもと・たけはる)さん。赤旗まつりには前回、前々回に続いて3回目の出演です。今回は11月2日午前の野外ステージに出演した後、午後からは青空寄席に出演します。

 「客席との、いいキャッチボールができる舞台にしたいですね」と国本さん。

 これまでの赤旗まつりは、伝統を引き継ぎながら、ロック、バラードなどを取り入れた新感覚のステージで大いに盛り上げました。「浪曲掛け声講座」で聴衆と一体になる絶妙な話術にも、いっそう磨きをかけています。

 「浪曲はもともと、お客さんとコミュニケーションが取りやすい話芸です。“浪曲でいっしょに遊ぼう”という感じで講座をやると、お互いに柔らかい気持ちになれます」

 今回の赤旗まつりでは、野外ステージで「ザ・忠臣蔵」を軸にすえた三味線ロックや弾き語りを、青空寄席では古典の浪曲を、たっぷり聴かせます。

 初舞台から30年以上。浪曲は、かつて一世を風靡(ふうび)した大衆芸能でしたが、国本さんが入門したころは「十数年ぶりの新人」と言われました。その活躍が注目を集め、いま若い世代にも少しずつ入門者が増えています。

 「なにか人とは違うものをやりたいという若い人が増えていることは確かですね。いまの時代、浪曲は“不思議な芸”なので、大いにその不思議さを使って自由にやればいいと思っています」

 廃れたとはいえ、「どっこい、なくなっていないということは、日本人のおなかの奥に入る力強いものを浪曲はもっている」とも。

 「“人間って捨てたもんじゃない”とほめたたえる、そんな人生の応援歌が浪曲には込められていると思うんです。こんな時代だからこそ、浪曲の心を世界に広めたいですね」

 4年前、50歳を迎えたときヘルペス脳炎を患い、約半年間、入院と闘病生活を余儀なくされました。「浪曲師として社会復帰は無理かもしれない」と言われながら、見事カムバック。復帰後の初高座は一生、忘れられないものになりました。

 「いろんなことがいっぺんによみがえって…。なんて楽しいことをやっていたんだろうって、改めて思えた。その気持ちを大切にしていきたいですね」(寺田忠生/撮影・青柳克郎)

(「しんぶん赤旗」2014年9月24日)