私も出演します 日本民謡 原田直之さん ふるさとの応援歌を 3日午前 野外ステージ

日本民謡原田直之さん  民謡ひとすじに55年。2008年に日本民謡協会から「民謡名人位」を受章する民謡界の大御所です。「民謡はその土地、その土地の歌です。その土地に生まれた人はその土地の民謡を聴くことによって、ふるさとを思い起こし元気がでます」

 自身の民謡団体「原田会」は今年50周年を迎えます。全国各地で民謡教室を開きます。

 「民謡は長い間すたれることなく歌い継がれてきた歌です。それぞれにこぶしの回し方が特徴で自由に歌えるのも民謡の魅力です」

 民謡は、漁師や旅芸人など人づてに全国を巡っていきました。信濃追分が北前船で各地に伝わり北海道の江差追分に、熊本の牛深のハイヤ節が各地のハイヤ節やおけさになったといわれます。「生活のなかでの生産や労働の喜びを歌っているのが民謡です。祭りのときにはみんなで歌い踊ります。ふるさとの応援歌です」

 福島県浪江町出身です。「相馬地方は、田植え唄など生活のなかに民謡があふれていました。1000騎以上の騎馬武者が登場する相馬野馬追という一大イベントもあります。私の原風景です」

 高校1年生の時に隣町の双葉町にあった民謡教室に通い始めました。その後、「我妻桃也先生の門をたたき、民謡修行の第一歩を踏み出した」のが、宮城県石巻市、仙台市です。

 「師と一緒に、十八番の斎太郎節を歌った第二の故郷は、東日本大震災であまりにもすごい被害を受けました。石巻市の駅前に特設舞台をつくってくれ、そこで復興の願いを込めて歌いました」

 生まれたふるさと、浪江町の人たちはいま、原発事故でみんなが避難生活を送っています。避難所や二本松市、会津若松市、いわき市などの仮設住宅を訪ね、町民を励ます活動を続けます。昨年11月、浪江町名誉町民の称号を授与されました。

 「私の十八番は、新相馬節です。大変な被害を受けている、懐かしいふるさとの人たちの前で、なかなか歌えなかったですね。新相馬節は、遠く離れたところで望郷の念を歌う民謡ですからね。最後は大きな拍手がでて、聴きたいのはやはりこの歌なんです」

 赤旗まつりは前回に続き連続出演。「全国からお客さんがきてすごく盛り上がりますよね。相馬や宮城の民謡、そしてみんながこれは聴いたことがあるという民謡を歌います。若い人にも民謡を一つ二つ覚えてほしい。出演後、全国物産模擬店を回り、買い物や交流するのが楽しみです」

 文  中東久直

 写真 佐藤光信

(「しんぶん赤旗」2014年9月18日付)