2004年7月14日(水)「しんぶん赤旗」

女性差別 58億円支払いへ

米証券大手モルガン・スタンレー

340人が被害訴え裁判で和解


 昇進や昇給、職場でのセクハラで差別されているとして米証券大手モルガン・スタンレーの女性従業員が同社を訴えていた問題で、モルガン・スタンレーはこのほど、五千四百万ドル(約五十八億円)の支払いで和解しました。連邦地裁のベルマン判事が十二日の冒頭陳述で明らかにしました。

 この裁判は、モルガン・スタンレーの機関持ち株部門などで働く三百四十人の女性従業員が被害を訴え、連邦政府機関である米雇用機会均等委員会(EEOC)が二〇〇一年に訴訟を起こしていました。EEOCはこれまで、三菱自動車工業の現地工場、米フォード・モーターなどを訴えてきましたが、証券会社への性差別訴訟は初めてです。

 和解によって同社は、女性従業員の法廷証言によるイメージダウンを避けたと指摘されています。同社はまた、和解金を支払う代わりに、昇進差別、セクハラの事実があったかどうかは否定も肯定もしていません。ニューヨークのフォードハム法科大学院のセル教授はロイター通信に対し、「和解金は彼らが間違いを認めたものだとみられるだろう」と述べました。

 EEOCのグロスマン氏は「今回の和解が、ウォール街の他の経営者に差別を深刻に受けとめるようにというメッセージを送ることを望む」と裁判の意義を語りました。

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