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日本共産党

東京・荒川、不破議長が訴え

暮らし応援の政治への道を
国民的な運動で切りひらこう

日本共産党演説会

 2001年3月28日(水)「しんぶん赤旗」


 東京都議選の鈴木けんいち候補、参院選での緒方靖夫参院議員(東京選挙区候補)の必勝と、比例区での日本共産党の躍進を必ずと、二十七日、東京都荒川区で不破哲三議長を迎えた日本共産党演説会が開かれました。荒川区は都議選の定数は二議席、有権者も少ない区の一つですが、立ち見の人も含め約九百人が参加。弁士の訴えに立ち上がって拍手する人もいるなど、熱心に聞き入る聴衆の声援と拍手に包まれました。

 不破氏は、四年前の消費税増税で始まった日本経済のきびしい現状と政府の対策の逆立ちぶりを指摘。これに対し、日本経済の六割を占める家計消費をあたためる方向に切り替える重要性を強調し、経済危機打開のための日本共産党の提案を示し、「政府や各党、各界の諸団体にも広く呼びかけ、経済の苦境から抜け出る道を国民的に切りひらこうと考えている」と報告し、拍手に包まれました。

 森首相が日米首脳会談で約束した「不良債権の早期処理」については財界筋からも、「倒産と失業が増える」と懸念の声があがっていることを指摘。「不良債権を処理することは大事な問題だが、銀行もじわじわ解決してきた」と述べたうえで、「アメリカに言われてやろうとしていることは、ゼネコンの不良債権は大規模リストラを条件に借金棒引き、中小企業には貸し渋りを強め、つぶれてもいいから徹底的にとりたてる二つの方向」で、いずれも「失業の増大、企業の切り捨てになる」と告発しました。

 不破氏は、不良債権が六年前の住専問題の時には十二兆円、銀行側はいままでに約六十兆円処理してきたと説明しているのに、現状は三十兆円にも増えていることを指摘。「実体経済を良くしないで表の手立てだけをすると、どんどん不良債権が増えていく。国民の暮らしの応援をしないで、“不良債権の早期処理”という方向に突っ込んでいったら、日本経済は大変なことになる」と強調。「ゼネコン・大銀行応援の政治から国民の暮らし応援の政治へ、国政の舵(かじ)をまともな方向に切り替えよう」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 森政権退陣は「国民の声」と指摘した不破氏は、「退陣後、どういう政権をつくるのかを考えないといけないところにきている」と指摘。国民の立場で国民のための仕事をおこなう政権でないと意味がないと述べ、首相と政党の顔ぶれは変わったが、自民党政治を継承した細川政権の失敗の教訓を踏まえる必要があると強調しました。

 そのうえで野党連合政権に関連し、野党共闘は行われてきたが、どういう新しい政治をおこすかの相談ができるところまではまだきていないと述べ、消費税減税でも立場の違いがあることを率直に指摘。「この状態のままで形だけの政権合意をしても新しい政治をおこす力は発揮できない」「私たちは、野党はそれぞれ『自民党政治をこう変える』という政策を打ち出し、参院選でそれぞれなりに自公保を追い詰めよう、と主張している。それをふまえれば、どこで一致できるか、実のある議論が必ずできる」と強調しました。

 そして「選挙戦の結果は、野党連合政権のなりゆきに大きな影響を与える。国民の声にこたえる連合政権へのしっかりした道を開くためにも、日本共産党への大きな支援を」と呼びかけました。


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