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日本共産党

“お互いにもっと対話と協力を”

宗教者が不破議長を囲んで懇談会

京都・知恩院で

 2001年3月17日(土)「しんぶん赤旗」


 日本共産党の不破哲三議長は十六日夜、京都市東山区の浄土宗総本山の知恩院で開かれた「宗教者と不破哲三さんとの懇談会」に出席、仏教各派、キリスト教各派、天理教、大本教、金光教など宗派を超えた宗教者や大学関係者など約七十人の参加者と熱のこもった対話を行いました。

 不破氏と宗教者との京都での懇談会は、昨年六月につづく二度目です。今回は聖公会京都聖ヨハネ教会司祭の大江真道氏、大原念仏寺住職の大島亮準氏、浄瑠璃寺住職の佐伯快勝氏、日本基督教団同志社教会牧師の佐伯幸雄氏、本山修験宗宗務総長の宮城泰年氏、仏教大学前学長の高橋弘次氏の呼びかけで開かれました。

 あいさつにたった不破議長は「私たちと宗教者は哲学は違うが、世界と日本の問題で力を合わせて立ち向かわなければならない問題がいっぱいある」と述べ、近畿宗教連盟の二十一世紀宣言に言及。「二十一世紀には異なる宗教と宗教がその垣根を越えて相和し、世界の平和・人類の幸福に貢献」しようとあることにふれ、「心を深く打たれるものがあった」と述べました。また、日本共産党の宗教にたいする態度について、「党としては無宗教だが、党員の信仰の自由は認めており、宗教者にも党の門戸は開かれている。私たちは、将来、自由な共同社会をめざしているが、その自由には、当然、信仰の自由と布教の自由がふくまれている」と説明しました。

 最後に、「この日本で、宗教者と共産党との哲学を超えた協力が実現することは、予想以上の意味を新しい世紀に持ち得るのではないか」と強調しました。

 参加者からは「共産党は“無宗教”という言葉を慎重に使わないと誤解を受けるのでは」「政治と宗教のかかわり方はどうあるべきか」「共産党も宗教を学んでほしいし、宗教者も政治を学ぶ必要がある」など、多彩で率直な意見が次々に出されました。

 不破さんは、「『反宗教』ではなく、『無宗教』といっているところに注目してほしい」、「世界の宗教紛争を見ても、政治と宗教との関係では、宗教団体が政権を動かす“政教一致”と、異なる宗教の信仰を認めない“共存の否定”が一番の問題」と一つひとつ丁寧に答えました。

 宗教者からは、「社会の苦悩は深刻だが、二十一世紀は、垣根を越え、共産党と宗教者が歩調をそろえて世直しと人々の幸せのために歩きましょう」との呼びかけもありました。

 


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