日本共産党

2002年12月5日(木)「しんぶん赤旗」

第五回中央委員会総会

志位委員長の結語


 志位和夫委員長が三日開かれた日本共産党第五回中央委員会総会でおこなった結語は、つぎのとおりです。


 討論の結語をおこないます。この総会は、一日間の会議となりましたが、中央役員のみなさんのたいへん積極的な討論によって、前進への新しい決意がみなぎった総会となりました。

“政党らしい政党”――党の値打ちへの確信と誇りを全党のものとして

 全国から、現在、数百の感想が寄せられておりますが、それを見ますと、わが党が、いまの情勢のもとで“政党らしい政党”としての活動を堂々とおこなっている唯一の党であることにたいする確信、誇りが、共通してのべられているのが特徴です。これは、幹部会報告の提起の要の問題でありますが、その要の問題を全国の同志のみなさんがしっかり受け止めてくださっているのはたいへん心強いことだと、感想を読みました。

 報告でものべたように、外交、経済、地方政治、どの分野でも、党の値打ちがこんなに光っているときはありません。そしてそれは今日の政党状況――他党の「混迷」や「衰退」といわれる状況との対比のなかで、とりわけきわだっています。

 さきほど寄せられた声ですが、ある宣伝・世論調査に携わる制作会社の社長さんが、最近の政党状況と日本共産党にふれて、こういう分析と意見を寄せています。

 「共産党に対して有権者の意識の中に『ブレない政党』という、共産党への見方が出てきているように思う。他の政党が、付和雷同、右往左往、軽佻(けいちょう)浮薄、しっかり腰を落として取り組んでいるように見えないなかで、こつこつ地域活動を積み上げ、有権者に今の政治を告発する姿勢を崩さない、小泉内閣に対しては成立から今日まで、基本的な立場を変えていない、政党不信のなかで『ブレない政党』、共産党は有権者の受け皿になりうるし、そのチャンスがあるように思える。このチャンスを共産党がうまく生かさない手はない」

 第三者からみても、日本共産党にたいするこういう見方がでてきているのです。ほんとうにいま、わが党の値打ちが輝いている、これを全党が学び、誇りとし、おおいに語る、そして、選挙に勝ち抜いていく。全党がそういう姿勢にたち、元気よく、意気高くたたかえるようにするところに、いまの指導と活動の要があるということを強調したいと思います。

地方政治における希望ある新しい流れが生き生きと交流

 それから、この総会は、地方政治における希望ある新しい流れが生き生きと交流された総会となりました。徳島県、長野県、高知県、兵庫県の尼崎市、熊本市、福島地区などでおこっている新しい変化について、たいへんリアルに、それぞれの県の同志から語られました。それを聞いて、共通した特徴だと感じたことが二つあります。

 一つは、自民党の支持基盤の深刻な崩れが、すすんでいるということです。福島の県委員長は、保守の人々もふくめて、どこでも「いまの政治を変えてくれ」という声が、あふれ出てくる、そのときに共同できる政党は共産党しかないというなかで、新しい変化が広がる状況があるということを報告しました。

 これまで自民党というのは、公共事業などを中心として、税金を流し込んで利権の構造をつくり、支持基盤を固めてきたわけですけれど、経済危機・財政破綻のなかで、もはやそれがままならなくなるなかで、草の根からの支持基盤の崩壊がはじまっている。そういう劇的な変化が、全国どこでも生まれていることが、討論でも反映されました。

 いま一つは、そういう変化がおこったときに、日本共産党が柔軟に対応し、政治を変えたいと願う住民の大同団結をはかるという大きな見地、大きな立場で活動しているというのも、新しい変化をつくっているところの共通した特徴でした。

無党派の人々と党との共同――要求にもとづく共同を基本において

 無党派の人々とわが党の共同という課題が、新しい情勢のもとでの新しい探求の課題になっているわけです。ただこれは、むずかしいことではないと思います。この共同の根本となるのは、一言でいえば要求にもとづく共同です。それは討論のなかでもしめされました。

 徳島県の県委員長は、民主県政を支え前進させている力、日本共産党への信頼を広げている力は、県民要求にもとづく共同なのだということをずばり発言しました。徳島では、吉野川可動堰(ぜき)反対の運動、同和行政の民主的転換をもとめるたたかいなど、市民の切実な要求での共同が大きく広がるなかで変化がおこっています。

 京都府の副委員長は、一連の中間選挙で勝利をかちとっている教訓を発言しました。大山崎町や舞鶴市などの教訓であります。京都の同志の発言でも、どこでも要求にもとづく草の根の共同が、幅広く展開されているとのべていたことは、たいへんに大事な点だと思います。水道料金の問題、介護の問題、国保の問題、そういうさまざまな切実な住民の要求で、何千という署名が集まり、さまざまな運動がおこり、運動のなかで広い人々と党がむすびつく、そういう流れをつくるなかで勝利をかちとったという経験でした。これは大事な法則的な活動方向をしめしていると思います。

 無党派の人々との共同という点では、経済問題での共同もひじょうに大事です。幹部会報告では、経済問題についての日本共産党の立場を、「四つの緊急要求」を掲げて国民の暮らしを守るという大きな柱とともに、「不良債権処理の加速」という方針を許さないという立場にたって、日本の経済主権を守るということを、もう一つの大きな柱として提起をしました。

 国民の暮らしを守り、日本の経済主権を守る、という二つの大きな立場をしめして、それぞれの地域の経済団体、労働団体、自治体関係者などとの、幅広い対話が必要です。そしてそれぞれの地域経済をどう立て直していくのかの探求と共同にも力を入れたいと思います。

 無党派の人々との共同を前進させる流れをつくることとむすびつけて、幹部会報告でも提起した、“読者とともに選挙をたたかう”、“住民とともに選挙をたたかう”――そのために日本共産党後援会をしっかりつくる、この提起もぜひ本格的な具体化をきょうの会議をきっかけにして、大きくすすめたいと思います。

「攻めの構え」ということに関して――得票増にも正面から挑戦する選挙に

 選挙にのぞむ「構え」について、幹部会報告では「二つの意味で攻めの構えを」という提起をいたしました。東京の都委員長が「今度の選挙では、議席増はもとより、現有議席を確保すること自体が、『攻めの構え』が必要だということが、腹におちたところで変化がおこっている」という発言をしました。

 前回の議席や得票を、「既得の陣地」とみなしたら大失敗をすることになる。われわれが大きな躍進をかちとるなかで、危機感をもった反動勢力の反攻によって、ある程度われわれが押された。その押された状態を押し返すというたたかいをやってこそ、勝利がかちとれるということを幹部会報告でも強調したわけですが、そこをつかんだところでほんとうの意味での底力がでているということは、討論でも明らかにされました。

 これは、それぞれの県、地区、市町村、選挙区、それぞれのところで、勝利のためにどういう「構え」が必要なのかということを、自分たちの足もとをしっかりみながら具体的に明らかにしていくことがひじょうに大切になります。

 幹部会報告では「党の躍進・前進の客観的な条件をくみつくす。そして必ず得票増をはたそう」という提起をいたしました。得票増に正面から挑戦しようという提起です。はっきり言いまして、わが党はここが弱くなっているわけです。「当選しさえすればよい」というところに安住する傾向が、少なくないところで存在しているわけです。これをふっきろう。これを正面から突破しようではないかということが、幹部会報告でのひじょうに大きな強調点であります。「攻めの構え」にたって必ず得票増を――この見地を、選挙戦の実際のとりくみのなかで、つらぬこうではありませんか。

 なお、候補者決定の到達は76%です。攻めようと思っても先頭に立つ人がいないという状態も残されています。これは一刻も放置できません。どんなに遅くとも年内には、必ず候補者を決めきって、意気高く選挙戦に全党が立ち上がれる状況を、党機関の責任でつくることが必要です。

公明党・創価学会の反共攻撃への反撃――草の根のたたかいで国民的決着がつくまで

 最後に、公明党・創価学会の反共攻撃にたいする反撃の問題です。この問題での指導と活動の要は、この攻撃は必ず打破できるという確信を、全党のものにすることにあります。相手の攻撃というのは、党略で事実をゆがめるというものであって、致命的な弱点がある。報告でものべたように真実でない、ウソだというのが弱点です。この弱点をしっかりつかんで、意気高く、堂々と打ち破る。

 そして、このたたかいは、草の根でのたたかいで国民的な決着がつくまで、徹底した反撃をやることが必要であります。京都の大山崎町の選挙で、相手が激しい攻撃を仕掛けてきた。それにたいする果敢な反撃をおこなうなかで、逆に、公明党が孤立するという場面もつくられたという発言がされました。「公明党は悪口ばかりいっている」というような批判の声が住民のなかから出てくる。幹部会報告でものべたように、反共だけが「存在意義」だ、何のためにこんな党があるのかという批判が、住民のなかから出てくる。そういうところまで反撃をやっています。論戦で問い詰めたら、相手は結局なにも答えられない。真実は何も知らない。自分たちの歴史さえ知らない。こういう状況がはっきりしたという報告もありました。

 じっさいに、いまの拉致問題を利用した攻撃でも、その反論として、パンフレットに収録した論文でものべている、たとえば一九七二年に金日成の個人崇拝に迎合した「共同声明」を出していることや、あるいは一九九七年に藤井代表が金正日総書記就任の祝電で「金正日閣下の指導体制の下でのご繁栄」といっていることなど、事実を突きつけたら相手は何も答えられない。これが相手の実態です。

 この問題で、わが党は、日本の民主主義を守る、国民の暮らしや平和を守る、こういう大きな大義にたっています。それにたいする最も邪悪な逆流にたいして、徹底した反撃をくわえるというのがわれわれの立場です。ここに確信をもって、相手が見境なく攻撃にのりだしたら逆に孤立し、わが党の姿が反撃をつうじておおいに輝くというところまで、このたたかいはやりきりたいと思います。

 幹部会報告と討論をふまえ、以上のような点も、今後の選挙戦のなかで全党がしっかり握って奮闘しましょう。いっせい地方選挙、総選挙での躍進のために、中央役員が全党の先頭になってがんばりぬくということをお互いに誓いあいまして、討論の結語といたします。ともにがんばりましょう。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp