日本共産党

2002年12月4日(水)「しんぶん赤旗」

第五回中央委員会総会について

二〇〇二年十二月三日 日本共産党中央委員会書記局


 一、日本共産党第五回中央委員会総会は、十二月三日、党本部で開かれた。

 一、総会では志位委員長が幹部会を代表して報告した。報告は、大会、中央委員会決定などを前提に、当面する政治課題、選挙勝利をめざす党活動の強化方向を重点的にあきらかにした。

 国際問題と日本共産党の野党外交にかんして、志位委員長は、イラクをめぐる情勢と課題を明らかにした後、日朝問題で今後の交渉にあたって日本政府が堅持すべき大局的立場についてのべ、また、党の野党外交の多面的発展の土台について解明した。暮らしと経済の問題では、「小泉改革」が深刻な自己破綻(はたん)に陥っていること、そのもとで党の「四つの緊急要求」が光を増していることを強調し、「不良債権処理の加速」という誤った経済政策とのたたかいは、日本の経済主権を守るたたかいであることをあきらかにした。

 政党状況が新しい局面を迎えているという問題で、志位委員長は、いま多くの政党が訴えるべき政治戦略も、よるべき組織もなくなる状況にあるなかで、政党本来の立場に立って堂々と活動する日本共産党の値打ちを具体的にあきらかにし、これを大いに語ろうと訴えた。この間にも注目すべき広がりをみせている地方政治の新しい流れの問題では、変化がなぜ起こっているのかを解明し、原則を堅持しつつ柔軟で新鮮なとりくみで無党派の人々と日本共産党の共同を探求し、広げることをよびかけた。

 選挙勝利をめざす活動の推進のために留意すべき問題として、志位委員長は、選挙戦に臨む「構え」の問題、公明党・創価学会による反共攻撃を打破する問題、党員と読者を増やしながら、読者との「対話アンケート」の活動を重視するなど“読者とともにたたかう選挙戦”にしていく問題、“広く住民とともにたたかう選挙戦”にしていくために後援会を重視する問題を強調した。最後に志位委員長は、総選挙といっせい地方選挙の課題を一体にとらえて衆議院解散にも備えることを指摘し、いっせい地方選挙と総選挙で必ず勝利をかちとろうと訴えた。

 一、総会では、この幹部会報告について十八人が討論した。

 一、総会は、森原公敏准中央委員を中央委員に補充し、さらに幹部会委員に選出した。

 一、志位委員長が幹部会を代表して結語をのべ、「会期一日だったが、前進への決意がみなぎる総会となった」と概括し、CS通信視聴者の感想の特徴にふれつつ、いま光っている党の値打ちを全党が学び、誇りとし、大いに語ることを強調した。地方政治の新しい流れについての交流が、総会のひとつの特徴だったとし、無党派の人々との共同などについて解明した。選挙に臨む「構え」の問題で、得票増に正面から挑戦することをあらためて強調し、最後に反共攻撃は打破できるという確信を全党のものにして、これを国民的規模で徹底的に打破するために奮闘しようとよびかけた。

 一、総会は、全員一致で報告、結語を採択した。

 一、総会に先立って開かれた幹部会は、沢村昭洋、竹本恵子の両同志を中央機関紙編集委員から解任した。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp