日本共産党

日本共産党第2回中央委員会総会開く

自共政治の継続か、「日本改革」めざす政治の転換か

“自共対決”がうきぼりに 志位委員長が幹部会報告

「参院選の訴えと重点政策」を採択 筆坂政策委員長が提案


参院選・都議選へ「政治変えたい」の期待にこたえ

攻勢的なとりくみで党の躍進を

 日本共産党は二十九日、党本部で第二回中央委員会総会を開きました。議題は(1)幹部会報告(2)参議院選挙政策についてです。志位和夫委員長が幹部会報告をおこない、筆坂秀世政策委員長が参議院選挙政策案を提案しました。会期は一日で、十九人が討論に立ちました。幹部会報告と志位委員長がおこなった結語、参議院選挙政策とその提案説明、筆坂政策委員長の結語を全員一致採択し閉会しました。

 志位委員長は報告の冒頭、ハンセン病訴訟の歴史的勝利について、「原告の患者・元患者のみなさんの長年の命がけのたたかい、これをささえた国民世論がついに政府を動かした結果であり、この大きな勝利をともに喜びたい」と述べました。このたたかいのなかで全国各地の療養施設につくられた日本共産党の支部と党員が大きな役割を果たしたことを強調、「人間の尊厳を取り戻すために、きわめて困難な状況のもとで不屈の活動をつづけた同志をもつことは、わが党の誇りです」と述べると、出席者は大きな拍手でこたえました。

 このあと志位委員長は、選挙戦の方針の基本は党大会決定と四月に開いた二つの全国都道府県委員長会議で明りょうだとして、二つの会議の内容をあらためて紹介し、その方針を中央委員会として確認したいと述べました。そのうえで「『小泉政権』の発足という新しい情勢をどうとらえ、どう活動を発展させるかをしっかりつかむことがきわめて重要だ」として、たちいって解明しました。

 このなかで志位委員長は、「小泉人気」をどうみるかについて、全体として「政治を変えたい」という願いに結びついた流れであり、これを「新しい政治をおこす力として前向きに実らせることができるかどうか、わが党のとりくみ、躍進いかんにかかっています」「しかし、それが弱ければ『小泉人気』を逆手にとって、これまでの自民党政権ができなかった悪政が一気に強行される危険もある、過渡的局面にあります」と指摘。「ここでも受け身でなく、攻勢的に新しい情勢に立ち向かうことが何よりも大切」「いまの情勢をわが党の真価をうきぼりにする絶好のチャンスとして攻勢的にとらえ、新しい情勢に攻勢的に立ち向かおう」と呼びかけました。

 志位氏は、この間の国会論戦を通じて、どの分野でも「小泉政治」と日本共産党との政治的対決点が鮮明になっていること、政党関係のなかでも、わが党の存在感がうきぼりになる新しい条件が生まれていることを解明。「小泉内閣による自民党政治の継続・強化か、日本共産党の躍進によるほんとうの改革への政治の転換かという“自共対決”こそが、政治対決の軸であることがうきぼりになりつつあることが、情勢の新しい特徴です」と述べ、日本共産党躍進の国民的意義を深くつかんで残る期間、全力をつくそうと訴えました。

 志位委員長は選挙闘争方針は、これまでの一連の会議ですでに明りょうだとして、(1)大量政治宣伝をこれまでやったことのない規模ですすめる、とくにポスターで第一党になること、(2)対話と支持拡大では、すべての支部が過去最高をこえる支持拡大の目標をもって、大きな飛躍の波をおこすこと、(3)東京都議選では、全国の党組織と後援会がみずからのたたかいとして最大の支援をおこなうこと―の三点にわたって補強的に強調しました。

 参院選選挙政策の基本的な立場を述べたあと、「選挙戦は期日が決まった、党活動のなかでも特別のたたかい。国民の立場に立ったたしかな路線と政策、草の根で国民と結びついた二万六千の支部の力に確信をもって、この力をあますところなく発揮し躍進を必ずかちとろう」と訴えました。

(2001年5月30日(水)「しんぶん赤旗」から)


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