中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって

常任幹部会委員 浜野 忠夫

2000年11月23日


 日本共産党第二十二回大会四日目の二十三日、浜野忠夫常任幹部会委員が報告した「中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって」は、つぎのとおりです。


 中央委員会が党規約にもとづいて推薦する、次期中央役員候補者名簿の提案について報告いたします。

 中央委員会が推薦する中央役員候補者は、中央委員百四十六名、准中央委員二十名、計百六十六名であります。その方がたの氏名はみなさんにお配りしている名簿のとおりであります。

 この中央役員候補者名簿のいくつかの特徴、作成にあたって留意したことを説明いたします。

 第一に、さきに承認いただきました「第二十二回党大会における中央委員会の選出基準と構成について」にもしめされているとおり、党大会決定実践の気概と情熱をもつ幹部たちによって構成すること。また党の一貫した幹部政策の基本である、知恵と経験に富んだ試練ずみの幹部と新しい活力にみちた有能な幹部の適切な結合をはかるということを重視しました。

 その立場から、一定の年齢に達している方も、今後とも中央委員会の任務上必要で、かつ健康な方については、推薦名簿にくわえています。同時に、幹部を系統的に育成していくために、能力とともに品性を重視して新しい幹部の抜てき・登用に留意しました。

 第二に、各都道府県党組織の指導力強化のために、地方党組織で活動する幹部の抜てきによって、ひきつづき全県に中央役員を配置できるようにしました。また重要な都道府県にはこれまでと同様、複数の中央役員を配置できるように配慮しました。同時に中央役員が特定の県に配置がかたよることのないようにも留意しました。

 今回推薦されている新しい中央役員二十三名のうち、十三名が地方党組織の幹部となっています。

 第三に、現在の中央役員で今回推薦されなかった方は任務の関係で途中で解任された一名の方を含めて四十四名となり、今回も新旧幹部の交代をはかるとともに、中央委員会の構成員を適正な数におさえるようにしました。その結果、中央委員会の構成員数は、前大会の百八十七名から、今回百六十六名へと、二十一名少なくなっています。

 年齢・健康、家庭の事情などで、中央役員の辞退を申し出られた方については、その申し出を尊重し認めることにしました。

 ただし、辞退を申し出られた方のなかで中央委員会の任務上、どうしても必要でかつ条件の許す若干名の方については本人の同意を得て、ひきつづき推薦しています。同時に、辞退の申し出のなかった方で、推薦名簿にくわえなかった方も若干名おられます。それは、「中央委員会の選出基準と構成について」にありますように、「これまで中央役員であった同志についても、無条件に再任することとせず、現在の情勢と中央委員会の任務などを考慮し、こだわりなく交代をはかる」という見地から、それぞれ話し合い、了解を得たものであります。

 以上、中央委員会が推薦する次期中央役員候補者名簿について、よくご検討ください。

 つぎに党規約にもとづいて、中央委員会が党大会に報告し、承認を求める名誉役員の名簿について説明いたします。

 名誉役員制度について、七中総では「党規約改定案について」の不破委員長の報告のなかで、党大会ごとに、名誉幹部会委員と顧問の人数がふえ、第二十一回党大会では、名誉議長、名誉幹部会委員、顧問をあわせて百八十八名となり、現役の中央役員百八十七名を上回るという状況や、一期だけ中央役員をやった同志が、顧問を十数年も続けるというような、矛盾や不合理が生じていることを明らかにしました。そして、こうした名誉役員・顧問制度の矛盾や不合理の是正をはかるために、これまでの「名誉役員」と「顧問」という二つの規定を、「名誉役員」一本に変える党規約改定とあわせて、党規約とは別の問題として、名誉役員制度の実施規定を設けることを提起し、確認されました。それは、(1)規約上も実際の上でも名誉役員一本にすること、(2)中央委員会に入って二十年以上の経歴を持つ同志の中から名誉役員を推薦する、の二項目です。

 名誉役員は大会ごとに推薦しなおすことになっておりますので、その基準を、現在名誉幹部会委員・顧問になっている方たちにもさかのぼって適用することになります。

 以上、今回新しく設定された名誉役員に推薦する資格要件・基準にもとづいて、中央委員会が推薦する名誉役員は、ご本人が辞退を申し出た方をのぞいて六十九名となります。その方がたはお手もとに配布されている名簿のとおりであります。大会の承認をうけたいと思います。

 なお、中央役員を退くことをもって一律に第一線からの引退としない。個々の同志の条件に応じて、中央委員会の専門部、都道府県・地区委員会の適切な部署、あるいは支部に所属して党活動と党生活をおこなっていただくことにします。

 最後に、本年七月の第六回中央委員会総会は、今中せつ子中央委員より、特別養護老人ホームの施設長に就任したため中央委員を辞任したいとの申し出をうけ、それを承認し、中央委員の任を解きました。こうした場合、党規約では、大会に報告し承認をうけることになっております。今党大会としての承認をおねがいします。


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