日本共産党

第4回中央委員会総会について

2002年6月6日

日本共産党中央委員会書記局


 一、日本共産党第四回中央委員会総会は、六月五日、六日の二日間、党本部で開かれた。

 一、総会では、志位和夫委員長が幹部会報告をおこなった。報告は、(1)内外情勢の焦点と日本共産党の任務、(2)「党員・読者拡大の大運動」の教訓と、選挙勝利をめざした党建設・党活動の方針、(3)党創立八十周年の記念すべき年に大きな前進を――の三つの柱からなっている。

 志位委員長はこのなかで、小泉政治の破たん、自民党の統治能力喪失の実態を、この間の日本共産党の果たした役割とともに明らかにし、すみやかな解散・総選挙を要求した。有事三法案の内容、実態を解明しつつ、海外派兵国家づくりを許さないたたかいの前進をよびかけた。アメリカの覇権主義の現在の危険性、そのアメリカの論理にたったイスラエルが中東和平の最悪の逆流となっていること、アメリカの暴走が国際的な批判の声で包囲されていることなどについてのべた後、全面戦争への発展が憂慮されるインド・パキスタンの事態にかんし、両国に非同盟の大義にたった平和解決を求めた。

 報告は、「大運動」の成果と教訓を明らかにしつつ、それを全党の共通の確信にすることの重要性を強調した。選挙勝利を前面にすえ、二十一世紀を展望して党勢拡大を本格的な軌道に乗せようとよびかけ、活動の留意点、選挙勝利の独自のとりくみの要点などを明らかにした。

 志位委員長は最後に、八十年の党のたたかいが二十一世紀に生きる財産となっていることを多面的に示しつつ、党創立八十周年のこの年に、党勢拡大でも、選挙でも新たな前進を記録しようとよびかけた。

 一、総会では、二日目の冒頭に不破哲三議長が発言し、二十一世紀の大局的な特徴と展望、国際舞台で社会進歩のどんな力が働くか、八十年の歴史を経た日本共産党の到達点がそのなかでどんな意義を持つかについて、この間の国際活動の経験をリアルに紹介しながら示し、新しい世紀が日本共産党に課している役割と任務を、大きな視野で解明した。

 一、総会では、二日間で四十三人が発言し、充実した討論をおこなった。

 一、討論の後、志位委員長が結語をのべた。このなかで志位委員長は、この会議中の国会の状況に言及しつつ、有事三法案などすべての悪法を廃案においこむたたかいの発展をよびかけた。また、党勢拡大の継続的な発展という新しい挑戦にむかっての努力を強調するなかで、党員の対話があらゆる活動の基礎であり、それを「党の対話」にしていくことの意義を解明した。最後に、不破議長の発言の意義にふれつつ、八十年の党の歴史に誇りをもって、総選挙・いっせい地方選挙と党建設・党勢拡大での前進のために全力をつくそうとよびかけた。

 一、総会は、幹部会報告と結語を決定として全員一致で採択し、不破議長の発言を全員一致で確認した。

 

(2002年6月7日(金)「しんぶん赤旗」に掲載)


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