2000年 9月 22日 (金)「しんぶん赤旗」より

日本共産党第7回中央委員会総会

党大会にむけた運動について志位書記局長の報告


 みなさん、長時間にわたる会議、たいへんごくろうさまです。最後に、党大会にむけた党活動についての報告をおこないます。

二つの大会議案を全党の英知で練りあげる――手間をおしまず、同時に実際の活動に生かしながら

 大会にむけて、私たちは、二つの大きな仕事をやりとげていく必要があります。

 第一は、きょう、七中総で決定した二つの大会議案―大会決議案と規約改定案を、全党の英知を結集して練りあげていくという仕事であります。

 そのためには、この二つの議案を、全党員が読む、読了するということが大前提になります。そして、それを討議していくということです。もちろん、公開討論の場も適切な形でつくりたいと考えています。

 今度の二つの大会議案は、大会決議案についても、規約改定案についても、たいへん大きな歴史的な内容をもっています。大会決議案は、二十一世紀の大きな展望を明らかにするものとなっています。規約改定案も、四十二年来の改定であり、いまの日本社会のなかで日本共産党がはたしている役割にふさわしく、わかりやすく簡潔なものにするという、重要な意義をもつものです。それぞれが歴史的な意義をもつ内容をもっています。

 ですから、これは、一定の長文のものになりますけれども、この読了・討議には、手間ひまをおしまず、しっかりとりくむということが大切です。今度はビデオというわけにはいきませんから、やはり読んでいただいて、そして討議するということがどうしても必要となります。このことを、大会にむけて、全党が特別の力を注いで、みんなの知恵と力を結集してとりくんでいくことが大事です。

 もちろん、段階論にならずに、どんどん読み、討議をはじめたら、それを実際の活動に生かしていく。活動の政治的・理論的栄養として、どんどん吸収して、それを活用していくということも大切なことであります。

参院選での前進のためのとりくみを、党活動の正面にすえる――決議案を生かして

 第二の大きな仕事は、この七中総を契機にして、来年七月の参議院選挙での前進のためのとりくみを、党活動の正面にすえて、本格的にすすめていくということであります。

 その方針は、大会決議案にしめされています。これは、まだ決議案の段階ですから、全党を拘束するものではありませんけれども、大きな基本の方向を中央委員会としては確認したわけでありますから、この基本の方向にそくした具体化をどんどんすすめる。そして、実践をどんどん開始する。そして実践しながら、その方針を練りあげ、大会にむけて豊かにする。そういう立場で、この決議案をただちに生かし、それを具体化するとりくみをはかりたいと思います。

 決議案にしめした参議院選挙の私たちの目標、それにのぞむ構え、方針は明瞭(めいりょう)であります。これはくり返しませんが、その立場を全党のとりくみに存分に生かし、とりくみをただちに本格的にすすめようではありませんか。

国民の要求にもとづく活動――党の姿が輝くとりくみを草の根から

 とりわけ三つの問題を、ここでは強調したいと思います。

 一つは、国民の要求にもとづく活動を大いに活発におこない、国民のなかで党の生きた姿が輝く状況を、全国的に草の根からつくりだすというとりくみであります。

 臨時国会が明日から始まりますが、たとえば介護保険をめぐってはお年寄りからの保険料徴収が十月からはじまるなかで、矛盾がますます深刻になっています。今度の国会では、お年寄りの医療費を本人自己負担一割の定率制にするという、大改悪を強行する動きが強まっています。こうした社会保障をめぐるたたかいは熱い重大問題です。消費税の問題をめぐっても、増税に反対し、食料品非課税をもとめる運動に、いっかんしてとりくみ、広げていく必要があります。

 それから、参議院の選挙制度を、非拘束名簿式という形に大改悪するというたくらみとのたたかいも焦眉(しょうび)の課題であります。これは、あの久世問題を利用したまったく党略的なものでありますけれども、選挙制度そのものとしては、ある個人に投票した得票が、別の人の当選のために“横流し”される、票の“横流し”を特徴とする選挙制度への改悪です。つまりたとえば二百五十万という票をある人がとったら、一人が当選するのに必要な得票が五十万だとすると、その票のうち残りの二百万ぐらいの票が、その人に入れたつもりなのが他の人の当選のために“横流し”されることになる。まさにそういう点で、民意と反する結果を制度的につくりだすという、本質的な問題点をもった選挙制度への大改悪です。そういうものへの逆行を許さない。これも非常に重要な課題です。

 それからこれは討論でもでましたが、国政だけではなく、各自治体での要求、地域での要求、職場での要求、学園での要求をとりあげるたたかい、これもそれぞれたいへん大切であります。そういう運動を大いに活発にすすめたい。これが第一であります。

いそいで候補者決定を完了し、大量宣伝と対話・支持拡大を本格的に

 第二は、全有権者規模での大量宣伝と支持拡大に、本格的に足を踏み出すということであります。

 そのための大前提の問題として、候補者決定を急ぐ必要があります。いま内定もふくめて決まっているのは、四十七都道府県のうち二十九都道府県で、まだ残されております。十月上旬までに、全都道府県で候補者を決める。それぞれとりくんでおられると思いますが、これくらいをタイムリミットにして候補者を決める。このとりくみをお願いしたいと思います。中央としても比例代表の名簿発表ということは、急ぎたいと思います。

 そして、これはすでに候補者が決まったところでは始まっておりますが、何といってもポスターのはりだしであります。ポスターをどんどんはりだして、日本共産党の勢いを街に大いに示していく。これがいま非常に重要な活動です。選挙制度が改悪されて、来年の一月二十一日までしか候補者個人の演説会告知ポスターをはることができません。ですからこのポスターのはりだしというのはいま力を入れてとりくむべき、きわめて重要な課題です。

 そして、これは決議案でも、総選挙のとりくみの総括としても、重ねて教訓として明記した対話と支持拡大に、いまから本格的にとりくんでいく。この課題もすすめていきたいと思います。

「大運動」の成功は、参院選前進にとっても根本の力

 第三の問題は、「大運動」を必ず成功させるということです。参議院選挙でのわが党の前進、勝利とのかかわりでも、「大運動」の成功こそこの根本の力であるということをしっかり位置づけて、この成功を必ずみんなの力でかちとりたいと思います。もちろん、いまとりくんでいる「大運動」というのは、参議院選挙にとどまらないもっと長期的な党建設にとっての意義ももちますが、当面の選挙にとっても「大運動」の成功の成否が、その結果に大きな影響をおよぼすことはまちがいないことです。そういう意味でも「大運動」をしっかり位置づけて、必ず成功をめざしたいと思います。

 この二つの大きな仕事―大会議案を全党の英知を結集して練りあげるということと、参議院選挙の前進をめざす活動を本格的にとりくむという仕事を、相乗的に前進をはかりたいと思います。

 これは、相乗的に前進をはかれるものだと思います。二つの大会議案は、党活動発展の全体の政治的原動力となります。そして、実践をつうじてさらに全党の認識も深まり、それは二つの議案を練りあげる力ともなるでしょう。そういう見地で、この二つの仕事にとりくんでいきたいと思います。

 参議院選挙とあわせて東京都議選のとりくみ、北九州の市議選をはじめとする中間選挙のとりくみ、これもかならず前進、勝利するための準備が必要であることはいうまでもありません。

「大運動」の到達点について――端緒的な前進だが、大きな条件が目の前に広がっていることはあきらか

 そのうえで、「大運動」の推進についてのべておきたいと思います。

 まず到達点でありますが、現在までの到達点は、七月、八月、九月のとりくみをつうじて、入党を決意した方が新たに四千六百九十八人であります。新しく入党した同志に心からの歓迎を申し上げるものです。「大運動」で党員拡大の成果をあげた支部の率は一一・五%です。これは、まだ全体としては端緒的なものです。機関紙拡大は、二カ月で五万部余りの減紙という残念な結果です。

 一部には先進的なとりくみがはじまっています。そして、本格的に足を踏み出したところでは、たしかに前進できる条件がある。政治的な条件と組織的な地歩のあいだにギャップがあるということは、逆にいえばやればやるだけ前進が可能な情勢が広がっていることですから、踏み出したところでは前進の条件があることはたくさんの経験がすでに証明しております。しかし、全体としては、まだ一部の先進的とりくみにとどまっているというのが到達点です。とりわけ、「支部が主役」の本格的なとりくみには、まだ全体としてはなっているといえないというのが、いまの到達点です。

 これを大会までの二カ月のあいだ、ほんとうに全党の本格的なとりくみとして発展させる必要があります。

政治的な推進力――大会議案と記念講演

 三つの問題について、大事な点だと思う点を、討論をつうじて感じましたので、のべておきたいと思います。

 一つは、「大運動」をすすめる政治的な推進力は、これからは二つの大会議案、そして党創立記念講演会での記念講演、これらを「大運動」をすすめる政治的な推進力としても重視していただきたいということです。

 発言のなかでも、総選挙の後退で「気落ち」している状況があって、これを打開したことが「大運動」を前進させる力になっていったという発言がありました。それから、「悔しさをバネにして」とりくんでいるという発言もありました。総選挙の総括と教訓を力にして「大運動」にとりくむというのは、これは一つの大事なかなめです。総選挙の総括と教訓ということについての基本的な内容も、こんどの決議案にはもりこまれています。

 ただ、それにとどまらないで、こんどの決議案というのは、大きな視野にたって二十一世紀の展望を全面的に明らかにした方針ですから、そういう大きな展望を実現できる党をつくろうではないかという、そういう角度からも大会議案を「大運動」の推進の力にしていただきたいと思います。

「支部が主役」のとりくみにいかにしていくか――三つの問題について

 二つめは、「支部が主役」のとりくみに、いかにしていくかという問題です。「大運動」の成否は、これを支部の自覚的、自発的なとりくみにいかにしていくかにかかっています。

 そのかなめはどこにあるか。これは発言をつうじても大変に明瞭になったと思います。すなわち、それぞれの支部が責任を負っている地域、職場、学園で政治目標をはっきりさせる。つまり、どういう職場、どういう地域、どういう学園をつくるのか、それについての自覚的な目標をはっきりさせる。これが推進の力になっている。これがこの間の特徴だと思います。

 千葉県の東部地区の先進的な例が紹介されましたけれども、ここでも、まず市議選での勝利という支部の政治目標が明瞭になったところから、とりくみが出発しています。やはり、それぞれの支部が責任をおっているところで、どうその責任を果たしていくかということで、みんながしっかりとした意思統一をするということが出発点になります。

 とくに、その点では、参議院選挙の前進のために、それぞれどういう支部をつくる必要があるのかということを、正面から議論して、そのために必要な党勢の拡大はどうすすめるか、そのためにどういう党をつくるかという問題を、おおいに明瞭にしながらとりくむ必要があると思います。

 それから「支部が主役」という場合、支部がとりくんでいる多面的な活動を全体として大事にして、それを励ましながら、そのなかで党員と機関紙の拡大の独自の追求についても、着実に実らせていくという、そういう援助が大事だということです。

 支部がとりくんでいる活動というのは、実にさまざまな活動をやっているわけです。国民の要求にもとづく活動も大事ですし、それからハンドマイクを使ってのさまざまな宣伝も大事ですし、いろいろな活動をやっている。その活動を全体として励ましながら援助し、そして、その活動に党員のみんなが、さまざま人によって形はちがってもすべての同志が、参議院選挙の前進をめざすとりくみに参加しながら、そのなかで、「大運動」の課題を着実に実らせていく。このとりくみが大事だと思います。

 支部への指導、援助というさいに、拡大だけに狭くしないで、支部の活動を全体として評価し、励ましながら、拡大でもしっかり前進の成果を実らせていくということが大事な指導のうえでのかなめだと思います。

 それから、それをすすめるうえでも、これは大会議案でも強調した点ですが、党機関が、大会議案をよくつかんで自分のものにして、自分自身が深い確信を持って、支部にたいする政治的援助、そして足をふみだす実践的な援助をすすめることが大切です。党機関の側に“もやもや”が残ったり、まだ十分に足がでない状況が残っていたりしたら、これは本当の意味で指導性を発揮することはできません。ですから、党機関自身が、今度の二つの大会議案をしっかり討議して、自分のものにして、そして深い確信をつかんで、それを支部に伝えていくと、そういう立場でのとりくみが求められると思います。

決議案を「大運動」の方針としても大いに活用を

 最後に、三つめの点ですが、決議案を、「大運動」の方針としても大いに活用していただきたい。このことを強調したいと思います。

 たとえば党員拡大についても、決議案は、党員拡大をどう位置づけるのか、どういうふうに党員拡大をすすめるのか、これらについてのかなり立ち入った解明が、“そもそも論”に立ちかえりながら、しかも実践的な解明もおこなわれています。

 機関紙活動についても、“「しんぶん赤旗」中心の党活動”という原点に立ち戻って、広い視野で機関紙活動を位置づけて前進をはかろう、そういうなかで機関紙の拡大も着実な前進の軌道に乗せようという方向が議案で提起されております。

 青年対策についても、青年問題にとりくむさいに、広い視野に立って青年の置かれている悩みや関心や要求をよくとらえ、それにこたえた活動にとりくみながら、青年党員の拡大に大いにとりくむという方向が出されております。

 決議案を、「大運動」の方針としても縦横に活用していただきたいということを三つめに訴えたいと思います。

 以上のような点に留意もしながら、大会にむけた二カ月間の運動で、参議院選挙の前進をめざす諸活動で、全党的に本格的なとりくみをすすめながら、そのなかで「大運動」のとりくみで必ず大きな成功をかちとって大会を迎えたい。党勢の上げ潮のなかで大会を迎えるということを、お互いの決意として確認をして、私の報告とします。

 


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