1998年4月21日

第2回中央委員会総会について

1998年4月21日 日本共産党中央委員会書記局


 一、第二回中央委員会総会は、四月二十、二十一の両日、いかにして参院選の躍進をかちとるかを主題に党本部でひらかれた。

 一、総会では、不破哲三委員長が、(1)情勢発展の特徴――「自共対決」を軸とした激動、(2)参院選――党躍進の任務をなしとげるために、の二つの柱で幹部会報告をおこなった。

 不破委員長は、情勢問題で、二十一回党大会決定の情勢論が実証された半年間であり、政治不信と政治批判の根底には全分野にわたる国民生活の危機があると力説し、あらためて橋本内閣の退陣と国会解散・総選挙を要求。さらに、政党状況の新しい局面の特徴点を解明した。政策問題では、国民の利益をまもる緊急政策と逆立ち政治をただす根本的転換の二重の視点ととりくみを求め、「深刻な不況から国民生活をまもる緊急要求」の意義を明らかにした。また、深刻な子どもと教育の問題で、社会的にとりくむべき独自の問題として、学校教育の抜本的改革、各分野での道義の確立、映像など文化面での自己規律の確立の三つの角度から国民的とりくみを提唱した。つづいて、国際的にきわだつ対米従属について、その実態をしめすとともに、ガイドラインをめぐる闘争が重要な段階にあるとして、立法化のくわだてを粉砕することを国民によびかけた。また、日ロ首脳会談の問題点、とくに、今後の領土交渉に有害な「国境画定」論をきびしく批判。日中両党関係の最近の経過について説明した。

 参院選の方針では、参院選まで二カ月有余でありながら、実際の活動のおくれが重大であることを指摘し、大会決定を指針に、参院選の躍進をめざす全党的な選挙態勢をただちに確立するよう強調。二中総決定は支部討議のみ報告を求めることとし、読了報告は大会決定一本にするとのべた。また、「自共対決」を軸に政治戦を主導的にたたかう問題を提起し、組織戦でも相手を打ち破る力をもつことが、党前進のカナメのひとつであるとして、機関紙と党員、後援会員の拡大を強調した。不破委員長は、とくに、全党員の活動参加を実現する問題を詳しく解明、政治・理論指導とともに支部・党員が実践にふみだす指導を重視し、すべての可能性をくみつくして、参院選で歴史を前進させる大きな勝利を勝ちとろうとよびかけた。

 一、総会では、幹部会報告について、三十一人が発言した。

 一、総会は、討論ののち、幹部会を代表して不破委員長が結語をのべた。不破委員長は、党への期待の声は非常に大きく、参院選での躍進は、国民への義務・責任であること、同時に、このような情勢を生かすには、選挙区での全力をあげたとりくみが重要であると強調した。また討論は、全体として幹部会報告を豊かに肉付けしたもので、CS放送を視聴した全国の同志からも中央委員会との一体感のみなぎった感想が寄せられていることを紹介。政策・政党論、選挙戦と支部指導の内容などの点で提起した方針は、かなり高度なものだが、それが積極的に受けとめられていることは党の発展段階としても重要な意味をもつことであり、その実践は、党大会が提起した二十一世紀の政権党への着実な足取りになることを強調した。活動にあたっては、思い切って視野をひろげてとりくみ、党機関が支部との血のかよったつながりを大事にすることをのべ、全党の奮闘で参院選の思いきった躍進を勝ちとるよう訴えた。

 一、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択した。

 一、総会は、中村富夫同志を訴願委員に任命した。


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