日本共産党

参議院選挙の結果について

2004年7月13日 日本共産党中央委員会常任幹部会

(一)

 私たちは、昨年の総選挙での後退のあと、この「総選挙での到達点をリアルに直視し、それを土台に着実に前進をはかる方針」──「反転攻勢」を実現する決意で今度の参院選にのぞみ、比例代表選挙では5議席の獲得、選挙区選挙では7つの現職区での議席確保への挑戦という目標をたてました。そのために、総選挙の得票の33%増、610万票以上を獲得することをめざしました。

 11日投票の参議院選挙の結果は、比例代表選挙では4議席にとどまり、目標とした5議席獲得を実現できず、選挙区選挙では現有議席を失うという、残念な結果となりました。常任幹部会として、その責任を痛感しています。

 同時に、比例代表選挙で獲得した436万票(7・80%)は、昨年総選挙の到達点である458万票(7・76%)を基本的に維持するものであり、これは、全党と後援会員の奮闘のたまものとして、重要な意義をもつものです。沖縄選挙区で、推薦した糸数慶子氏の当選をかちとったことは、基地のない沖縄をめざす県民の意思をしめしたものとして、うれしい結果でした。

 この参院選の総括は、党内外のご意見やご批判に、真摯(しんし)に耳を傾けながら、きたるべき中央委員会総会でおこなうことにします。

 日本共産党中央委員会常任幹部会は、ご支持をいただいた国民のみなさん、猛暑のなかで奮闘された支持者、後援会員、党員のみなさんに心から感謝するものです。

(二)

 私たちは、参院選の論戦のなかで、「アメリカいいなり」「財界が主役」という日本の政治の歪みを大本からただす、本物の改革の道――日本改革の方針をおおいに語りました。また、選挙戦の熱い焦点となった年金、消費税、イラク派兵、憲法改定などの問題でも、日本共産党の政策を訴えてたたかいました。

 そして、「二大政党」といわれる自民党と民主党が、日本の政治の歪みを大本からただす立場をもっていないことでも、当面する年金問題、消費税の値上げ、憲法9条の改定などの問題でも、同じ政治の流れのなかにあることを正面から批判し、日本共産党をのばしてそれに対抗する新しい政治への流れを発展させることが、日本の政治をよくするために必要であることを訴えました。

 私たちは、これらの訴えの内容は、国民の利益にかなったものであり、正しいものだったと確信しています。私たちの訴えがとどいたところでは、多くの人々のなかにその共感が広がったことは、ともにこの選挙戦をたたかった多くのみなさんも実感されていることではないでしょうか。

(三)

 しかし、「自民か、民主か」という「二大政党」の流れが強力につくられるもとで、私たちの訴えは、国民の世論を大きく動かすにはいたりませんでした。

 「二大政党」の流れは、昨年の総選挙で財界を後ろ盾にして本格的に始まったものでした。これは、危機におちいった自民党政治の延命をはかるために、政治の歪みの大本には手をつけず、政権の担い手だけを焦点にするというものであり、すぐには政権の担い手とはならない日本共産党をはじめから選択肢から排除するものでした。この「二大政党」の流れは、強い力をもって今度の選挙でも作用しました。

 私たちが、この選挙戦を通じて、日本共産党の政策や方針への共感を広げたことは間違いありません。しかし、その一方、自民党政治への怒りと「ともかくこの政治を変えたい」との思いから、これまで日本共産党に支持を寄せていた方々のなかで、民主党に投票した方々もかなり広くありました。

 多くのみなさんの力をつくしての奮闘にもかかわらず、わが党が議席を後退させ、反転攻勢にいたらなかった原因には、こうした選挙戦の複雑で困難な条件がありました。

(四)

 「二大政党」が憲法改定と消費税増税を当面する共通の旗印としている今日、この動きに対抗して、国民中心の新しい政治の流れをおこし広げることは、これからの日本にとって、いよいよ重大になっています。日本共産党は、全力をつくしてこの任務にとりくむつもりです。そのためには、本腰を入れた、日常不断の系統的な活動が、どうしても必要です。私たちは、その活動のなかで次の3つの点を重視したい、と思います。

 第1は、今後の政治情勢の展開のなかで、さけがたく提起されてくる重大問題──消費税増税、憲法9条改悪などにたいし、私たちが国民とともに、暮らしをまもり、平和をまもる論陣とたたかいを、国政の場でも、草の根でも、展開することです。そうしたとりくみを国民的な規模で広げるなかで、「二大政党」の動きのほんとうのねらいが国民的な体験を通じて明らかになっていくことでしょう。

 第2は、新しい綱領と日本改革の方針を、広く国民に広げるための系統的なとりくみです。この選挙でも、「こんにちはパンフ」の配布・対話などが積極的におこなわれました。こうしたとりくみをさらに発展させ、日本を変える新しい選択肢があることを、国民に広く理解してもらうことと結びつけてこそ、「二大政党」という古い政治の枠組みのなかでの政権交代が、いかに日本にとって有害であるかを明りょうにすることができるでしょう。

 第3に、情勢をみずからの力できりひらくために、私たちがもつ草の根の力をさらに大きくする努力です。私たちは、1月の党大会で決めた方針にそって、5カ月連続で「しんぶん赤旗」読者を増やしてきました。全党の努力で築かれたこの成果はきわめて貴重なものであり、それがこの選挙で反転攻勢にはいたらなかったものの、得票を基本的に維持するうえでの大きな力となったことは疑いありません。国民中心の新しい政治の流れをおこしていくうえでの最大の力となるのは、草の根でのむすびつきとたたかいです。その力をさらに大きくするために、私たちは、ひきつづき力をつくすものです。


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