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共子 お父さん。「政権選択」といわれているけど、消費税はどっちが“増税派”でどっちが“反対派”なの?
太郎 自民も民主も増税推進派だよ。
共子 じゃあ、憲法は?
太郎 自民も民主も、憲法改定を公約してるよ。
共子 それなら、どっちが勝っても、消費税は上げる、憲法は改定にすすむ、っていうわけ?
太郎 そういうことになる。
共子 それじゃ、「対決」とか「選択」とかいっても、国民には「選択」の余地がないのね。
だいたい、政府がやる悪いことに反対するのが、野党でしょう。
太郎 与党・野党という政党の地図が、変わっちゃったんだよ。悪い政治をすすめるのが与党、これに反対するのが野党、こういう政治を、アメリカ式の「二大政党」制に変えよう、自民党も民主党も、こう言いだしたんだよ。
共子 アメリカ式って?
太郎 アメリカには共和党と民主党の二つの政党があって、議会には、それ以外の議員はいない。どちらの党も、財界が後押ししていて、政策の大筋は変わらない。だから、民主党の政権が失敗したら、共和党に、それが失敗したらまた民主党に、政権は変わるが、政治の流れは変わらない。こういう政治なら、政局がどうなっても心配しないですむ。
そういう政治に、日本も切り替えようっていうことを、日本の財界が呼びかけたんだよ。
共子 そんなこと、財界の人たちはいいかもしれないけど、国民が困るじゃない。
太郎 でも、日本の政党の多くは、財界には弱いからね。財界が呼びかけたら、野党の民主党が「大賛成です」とすぐ飛びついてね。「二大政党」の一方になれる政党づくり、つまり財界が安心して後押しできる政党づくりにすぐ乗り出したんだ。まず、かつては自民党の中心にいて、財界からも信用のある自由党との合併。
共子 あの合併って、そういうことだったの。
太郎 仲人役は財界の人たちだったって、言われているよ。七月には、菅さんたち民主党の幹部が、財界の中心の日本経団連を訪ねて、「政策は変わりがない、やる気と力は自民党以上にあるから、応援してくれ」と頼みこむ。
今度、発表した「マニフェスト(政権公約)」だって、財界との相談で、消費税の増税や憲法改定(創憲)を書きこんだんだよ。
共子 それが、どっちが勝っても財界が安心できる「二大政党」制ってことなのね。政党の地図が変わったって、お父さん言っていたけど、書きかえたのは財界、ということじゃない。
日本の政治をそこまで財界の勝手にさせていいの?
太郎 そんなことをさせるわけにゆかないね。本当の野党が力を伸ばしてもらわないと、日本がたいへんなことになる。
共子 本当の野党?
太郎 財界や大企業からは絶対にお金をもらわない、戦前のひどい時代から、「国民が主人公」の日本をといってがんばってきた政党があるだろ。消費税の増税や憲法改悪を絶対許さない、といって、国民の立場で日本がいま必要としている改革を、具体的に提案している。
共子 ああ、日本共産党ね。
太郎 悪政にはきっぱり反対する政党が力を伸ばしていってこそ、国民の立場で政権をになう条件もやがてはつくってゆける。これが、本当の野党なんだよ。お父さんも、一人の有権者として、がんばっているんだ。
共子 わかったわ。私も、できることは応援するわよ。
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