日本共産党

1999年8月26日「しんぶん赤旗」

 政権交代や複数政党制についての見解は?


 〈問い〉 日本共産党は、将来政権をとったときに、政権交代や複数政党制についてはどのようにしていこうと考えていますか。(福島・一読者)

 〈答え〉 日本共産党は一九七六年に発表した「自由と民主主義の宣言」で、将来の日本で国民主権と自由の全面的発展をめざすことを明らかにし、政権交代や複数政党制にかんしてつぎのようにのべています。

 「国民主権の立場から、独立・民主日本でも、社会主義日本でも、普通選挙権にもとづく国会を名実ともに最高機関とする民主主義国家体制が確立、堅持される。反対党をふくむ複数政党制をとり、すべての政党に活動の自由を保障し、選挙で国民多数の支持をえた政党または政党連合で政権を担当する。この議院内閣制(議会多数派で組閣)によって、政権交代制は当然維持される」

 私たちがこの態度をとるのは、「国民が主人公」をいちばんの政治信条としているからです。社会改革のすすめ方においては、その一歩一歩を国民の合意をえてすすむという「段階的改革論」「多数者革命」の考えにたっています。また政治制度としては、民主的な選挙で選ばれた国民の代表によって議会が構成され、その議会において国の政策が決められるという代議制度を、きわめて大切に考えています。ですから、将来の政治制度としても、いろいろな立場の政党が選挙で国民の支持の獲得をめざして争い、だれが政権を担うか選挙による国民の審判で決める政権交代制、複数政党制を徹底してまもっていこうというのが、私たちの立場なのです。

 科学的社会主義の学説の基礎をすえたマルクスやエンゲルスは、民主主義がまだ未熟であった十九世紀のヨーロッパにあって、普通選挙権を実現する各国の運動を励まし、民主共和制の旗をかかげつづけました。日本共産党の立場は、この科学的社会主義本来の立場を、現代日本の状況のもとで発展させたものです。

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 〔1999・8・26(木)〕


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