2013年12月01日号の目次

■廃案しかない秘密保護法

　戦争への道　孫子に残せぬ　元自民党千葉県連幹事長　金子和夫さん
　マスコミもっと騒がなきゃ　 　 作　　　　家　　室井佑月さん
　国際的な基準に背く法案
　　　　ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表、弁護士　土井香苗さん

　一般市民を犯罪者扱い　「修正」でより悪く

秘密保護法について元自民党千葉県連幹事長の金子和夫さん、作家の室井佑月さん、ヒューマン・ライツ・ウオッチ日本代表・弁護士の土井香苗さんに話を聞きました。自民党がみんなの党と日本維新の会を引き込んでまとめた秘密保護法案の修正案でも、その本質は何ら変わりません。あらためて法案の問題点と、「修正」のでたらめさを点検すると―。

■安倍政権の強行に怒り

　各界に批判　たたかいこれから
　海外で　国際ジャーナリスト連盟、「国際ペン」も反対の声明

　志位委員長　圧倒的世論で悪法包囲を

「たたかいはこれから」―。秘密保護法案反対の声は各界、各層に急速に広がっています。日本ペンクラブ（浅田次郎会長）は11月26日、抗議声明を発表。浅田会長は「表現する人の自由が制限され、文化の後退につながる。民意に反して強行に進めるのは未来に対する反逆」と批判しました。日本弁護士連合会と全国52の弁護士会すすべてが反対を表明しています。日本共産党の志位和夫委員長は11月26日、自民、公明、みんなによる衆院本会議での「秘密保護法案」強行採決後に記者会見し「圧倒的世論で悪法包囲を」と表明しました。要旨を紹介します。

■原発汚染水　解決へ知恵結集

　日本共産党シンポジウム　パネリスト６人の発言

　再生エネ　世界で増加　
　　東京都市大学学長、福島原発事故独立検証委員会委員長　北澤宏一さん

　対策費の圧縮で迷走
　　法政大学教授、原子力市民委員会座長　舩橋晴俊さん

　地下水対策を上流で
　　元電力中央研究所主任研究員　本島　勲さん

　放射性物質の把握を
　　元気象研究所地球化学研究部長　廣瀬勝己さん

　費用は責任論明確に
　　立命館大学教授　大島堅一さん

　国が最優先で総力を
　　衆院議員、党原発・エネルギー問題対策委員会責任者　笠井　亮さん

　国会に専門家機関設置を提案　日本共産党・志位和夫委員長

深刻化する東京電力福島第１原発の汚染水問題で、立場を超えて解決への知恵を結集しよう―。そんな目的で日本共産党主催のシンポジウムが国会内で開かれました（11月21日）。パネリスト６人の発言の要点を紹介します。

■中国「防空識別圏」設定

　日本共産党　厳しく抗議
　緊張高める行為許されない

中国国防省は11月23日、沖縄県尖閣諸島など日本の領土・領海を含む東シナ海に「防空識別圏」を設定したと発表しました。これに対し日本共産党の市田忠義書記局長は25日の記者会見で、「防空識別圏」の一方的設定は「絶対に許されない行為だ。厳しく抗議する」と表明しました。

■イラン核開発制限へ　制裁一部緩和で合意

　国連事務総長「歴史的」と歓迎

イラン核開発問題をめぐりジュネーブで協議していたイランと米英仏ロ中独６カ国は、核開発の制限と制裁の一部緩和で「第１段階」の合意に達しました（11月24日）。2002年に核開発疑惑が指摘され、国連安全保障理事会が06年に最初の対イラン経済制裁決議1737を採択してから初めての国際合意です。

■難病患者の医療費負担　無料が最大月４万円超に

　冷酷な政府方針　"死ねというのか"
　17年前にＡLＳ発症　東京都府中市　佐々木公一さん（66）

　一生続く重荷　助成拡充を
　　　日本難病・疾病団体協議会事務局長　水谷幸司さん

原因不明で治療法が確立していない難病。厚生労働省は患者の医療費負担を増やす方針を示し、患者や家族から大きな批判の声があがっています。この中で一定の手直しを余儀なくされる状態に。あらためて厚労省方針の問題点を見ると―。日本難病・疾病団体協議会（ＪＰＡ）事務局長の水谷幸司さんにも話を聞きました。

■安倍政権の教育「改革」を考える

　子どもの未来開く　たたかいが必要
　日本教育学会元会長・学習院大学教授　佐藤学さん

　いじめ問題は？　厳罰主義では解決しない
　教育委員会は？　道徳どうなる？
　教師の問題は？　教育の目的は？

安倍政権は教育の仕組みを変えようと躍起になっています。誰のために、どう変えようとしているのか。日本教育学会元会長で、学習院大学教授の佐藤学さんに聞きました。

■第26回党大会決議案　未来社会の展望

　中国どうみる
　社会主義に到達した国ではない
　経済建設、民主主義...未解決の課題
　中国指導部に率直に問題提起

　日本の社会主義は？
　巨大な経済力受け継ぐ　利潤第一主義抜けだし巨大な発展
　自由と民主主義も発展　選挙の審判受け一歩一歩進みます

日本共産党第26回大会（来年１月15日〜18日）の決議案は、第６章で「日本における未来社会の展望について」と題して詳しい解明をしています。「中国と同じ社会をめざすのか」などの疑問にも答える内容で、メディアも注目しています。そのポイントは―。

■クリスマスと正月飾る

　ポインセチア、ハボタン
　楽しく花育て　ガーデナー・丸山美夏

ガーデナーの丸山美夏さんが身近な草花の育て方を解説するシリーズ「楽しく花育て」。今回は、年末・クリスマスと年始・お正月を彩る草花についてです。

■原発事故　不条理　伝え続けたい

　ジャーナリスト　堀潤さん『変身　メルトダウン後の世界』を出版

ジャーナリストの堀潤さんが『変身　メルトダウン後の世界』を出しました。日米の原発事故を題材にしたノンフィクションです。取材を通じて考えたこととは...。

■"問題抱える役柄"への挑戦

　映画「母の身終い」　母と子の最後の時間描く
　主演　エレーヌ・ヴァンサンさん

老体を不治の病に侵され、息子とは長年の確執が...。母と息子の最後の時間を描いた、フランス映画「母の身終い」（ステファヌ・ブリゼ監督）。母役のエレーヌ・ヴァンサンさんは、「いかに他人を愛するかを描いた、美しい物語です」と話します。

■年齢を重ねた重みと優しさと

　劇団民藝「八月の鯨」
　出演　篠田三郎さん、日色ともゑさん

残りの人生をどう生きるか。静かに問いかける演劇です。劇団民藝公演「八月の鯨」は、２人暮らしの老姉妹の物語。出演する同劇団の日色ともゑさんと、客演の篠田三郎さんが語ります。

■地域発　島根県・兼業就農支援　半農半Ｘ

　　若者定住　集落に活気
　浜田市では　石塚さん「時代にあったいい制度」

「半農半Ｘ（エックス）」―県外から移住して農業をしながら、他の仕事（Ｘ）にも携わり、両方で所得を確保する島根県の制度です。過疎・高齢化で農業の担い手が減る中、この制度を利用して移住者が増加。全国初の試みとして注目されます。

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■サバンナの鼓動　井村淳
　性格違うサイ２種
　ケニア・ナクル湖国立公園

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■ほかにこんな記事が

▼〈連載小説「風雪のペン」作:吉橋通夫、絵:西のぼる、題字:日野原牧〉
〈19〉第五章・婦人のあした　２・婦人家庭欄
▼〈リレーエッセー　風の色〉
　言葉なんて通じなくても　元サッカー日本代表・宮本ともみさん
▼〈連載漫画「山の奉行ものがたり」作:青木朋〉その四十七
▼〈マリン先生の虹色ノート〉
　(86)　アンガト、ミンナ　小学校教諭・真咲倫子さん
▼〈知ってトクする　歯のはなし〉
　②　よく噛んで成績アップ　歯科医師・神田剛さん

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▼〈スポット〉納豆大好き　ピアニスト　イリヤ・ラシュコフスキーさん
▼〈経済これって何？〉
　「異次元緩和」の効果　実態は賃金下がり消費失速　経済学者・萱原歩さん
▼〈にちようシネマ館〉
「かぐや姫の物語」「おじいちゃんの里帰り」「ウォールフラワー」「春興鏡獅子」
▼〈本立て〉
　デイナ・プリースト、ウィリアム・アーキン著『トップシークレット・アメリカ』
　福井公子著『障害のある子の親である私たち』
　若杉冽著『原発ホワイトアウト』

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▼〈電話相談〉「12月振り込みから年金カット　不服審査請求だれに相談」
　　　　　　　「居酒屋でアルバイト８年　有給休暇申し出拒まれた」
▼〈ＮＥＷディスク〉洋楽　山口智男の３枚
　「シャングリ・ラ」/ジェイク・バグ
　「フォーエヴァリー」/ビリー・ジョー＋ノラ
　「アンヴァーニッシュド」/ジョーン・ジェット＆ザ・ブラックハーツ

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▼〈将　棋〉第44期新人王戦　手どころ勝負どころ　準決勝第２局
　一手争うたたかい　先黒・都成竜馬三段ＶＳ白・阿部健治郎五段
▼〈囲　碁〉拓ちゃんの一手指南〔208〕
　大場もありますが...　日本棋院・山田拓自八段
▼〈懸　賞〉〈詰　碁〉結城聡十段〈詰将棋〉伊藤果七段〈詰連珠〉岡部寛八段
▼〈読者の文芸〉詩・川柳
▼〈つ　り〉タチウオ　ドラゴン級狙ったが...　兵庫・須磨沖
▼〈メディアをよむ〉
　危険性を伝えないＮＨＫ　法政大学名誉教授・須藤春夫さん
▼〈うれしい一品〉本谷惠津子さんの「鶏手羽元のマーマレード煮」
▼〈1週間のおかず〉
　「ミニハンバーグチーズのせ」「油揚げの袋煮」ほか

▼ 〈日曜クイズ〉　
　 　　正解者には抽選で100人に景品をお送りします。
▼〈クイズでごジャレ〉
　　小学生限定のクイズ。正解者に抽選で50人に賞品。