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たび・つり3月

多彩に旅案内

3月。静岡・三島市の三島スカイウォーク。一期一湯は、佐賀市の古湯温泉。街道を歩く・下田街道その二は、伊豆長岡~修善寺


好評です毎週水曜日の「つり」

4月は、静岡・天竜川のヤマトイワナ、福井・高浜のヤリイカ、和歌山・串本町のグレ、和歌山・加太のタイを予定


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展望台から見た大つり橋と富士山(三島スカイウォーク提供)

<3月 たび/静岡・三島市/天空の橋から絶景/心癒やす小川と溶岩(記事を読む)>

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 3月の旅から紹介です。7日付は静岡・三島市の三島スカイウォークを満喫。富士山の絶景で知られる、全長400㍍のつり橋を楽しみました。
 14日付の一期一湯は、佐賀市の古湯温泉を訪ねました。低い泉温で湧き出す「ぬる湯」で、のんびり・じっくりと透明な温泉を堪能しました。
21日付の街道を歩く・下田街道その二は、伊豆長岡~修善寺を歩きました。独自の渡し方法で知られた「大仁の渡し」を抜け、源頼家ゆかりの修善寺へと入りました。

<2月 ツルシのぶらり探訪 長野・上田市/「無言館」を訪ねて 戦没画学生遺作の"声"(記事を読む)>


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 釣りが大好きな赤旗応援団による釣行記を、日刊紙の水曜付と、日曜版に月1回掲載します。日刊紙では4月は静岡・天竜川のヤマトイワナ、福井・高浜のヤリイカ、和歌山・串本町のグレ、和歌山・加太のタイを予定しております。
   日曜版では、イラスト付きエッセイ「森越ハムの全力ゆる釣り日記」(毎月第4週)が好評連載中です。

<3月 つり マダイ 千葉 九十九里/20尾狙うも釣果惨たん 温泉入り気分転換(記事を読む)>
  

<2月 つり ブリ 神奈川 茅ケ崎沖/大物を狙い泳がせ選択 6.3キロ 途中抵抗強く(記事を読む)>

釣りたよりは「赤旗」日刊紙の地方版に掲載しています。


◎たび/静岡・三島市/天空の橋から絶景/心癒やす小川と溶岩

map.jpg 「うちの地元には日本一の大つり橋がある。来ないか?」。友人の誘いに乗って静岡県三島市に旅立ったのは2月初旬です。三島駅に着くと友人はレンタカーを借りて待っていてくれました。くねる山道を楽しみながら車で上っていくと、駅から20分ほどで「三島スカイウォーク」の広い駐車場に到着します。
 「まずは、でっかい橋の奥にそびえる富士山を見に行こう」。入場するなり、橋の入り口右手の展望台へと歩を進める友人。展望台から見下ろすと、荘厳な景色が広がっていました。
 「富士山、雲かかっちゃっているなぁ。残念」という友人の言葉通り、残念ながら富士山の頭頂部に厚い雲がかかってしまっていますが、それでも初めて見る大つり橋と富士山の絵面には息が止まります。その姿はさながら、神の山へ向かう者を導く天空の橋といったところ。
 三島スカイウォークは全長400㍍、歩行者専用つり橋としては日本一の長さを誇ります。さっそく渡り始めると、左手には日本一高い富士山、右手には日本一深い駿河湾の大パノラマが広がります。それを楽しみながらゆっくり歩を進めると向かいから外国人観光客が戻ってきます。目が合うと笑顔で右手を上げ、「ハーイ!」と陽気なあいさつをくれます。歩いているだけなのに、どんどん楽しくなってきます。
 渡り終えた地点からは、大きな森が広がり、さまざまなアトラクションが待ち受けています。つり橋のすぐ横に張られたワイヤを滑車で滑り降りる「ロングジップスライド」に、森の中をバギーやEバイクで巡るガイドツアー、天空タワーアスレチック(アトラクションは基本有料)。ロングジップスライドは以前から体験してみたいと思っていたので心ひかれましたが、友人から「絶対無理!」と即座に拒否され、あえなく断念...。それでも、家族や仲間と来たら一日中遊べるだろうな、と思えるバリエーションでした。
 戻りの橋渡りも両サイドのパノラマを存分に楽しみ、スカイウォーク体験は終了。車で山を下りて、三島市内へ向かいます。市内で遅い昼食をとった後は友人が安息場だという公園へ。名勝・楽寿園の正門前、桜川沿いにある白滝公園は、園内を縫う小川と、富士山の噴火で流れ出た三島溶岩のゴツゴツとした岩が、なんとも心を癒やしてくれる場所。
 「川沿いの岩に腰かけて、こいつらを見ているのが好きなんだ」。桜川の端で羽を休めるカモを見つめる友人が優しく見えた平日の午後でした。
 山本竜也

【交通】三島スカイウォークへは、JR東海道線三島駅から車で20分
【問い合わせ】三島スカイウォーク℡055(972)0084
(3月7日付)


◎ツルシのぶらり探訪 長野・上田市/「無言館」を訪ねて 戦没画学生遺作の"声"

上田.jpg 長野県上田市の郊外、浅間山や千曲(ちくま)川を遠くに望む山王山公園の一角に、戦没画学生慰霊美術館・無言館があります。
 第二展示館を含む館内には、アジア太平洋戦争で戦死した画学生130人の約170点の遺作、遺品が展示されています。
 無言館開設のきっかけは、1990年代半ばに、洋画家・野見山暁治(のみやま・ぎょうじ=1920~2023年)さんが、館主の窪島誠一郎さんにポツリと漏らしたひと言です。「戦死した仲間の絵がこの世から消えていくのが寂しい」
 早世した画家の素描を展示する信濃デッサン館(現・残照館、上田市)を開設していた窪島さんが動きます。全国の戦没画学生の遺族を訪ね、遺作を寄贈してもらい、開館にこぎつけたのは1997年5月です。
 日高安典さんは鹿児島県の種子島生まれ、東京美術学校(現・東京芸術大学)を繰り上げ卒業し、フィリピン・ルソン島で戦死、享年27歳でした。恋人をモデルにした油彩画「裸婦」のすっと立った女性のなんと生き生きとしていることか。日高さんは出征直前までこの絵を描き続け、「必ず生きて帰り、続きを描くから」と恋人に言い残しました。
 東京の日本橋に生まれ、父は一流の友禅染職人だった太田章さん。東京美術学校を繰り上げ卒業し、出征先の満州(中国東北地方)で戦病死、享年23歳。水彩画「和子の像」は、18歳の妹・和子さんが浴衣姿でしゃがんでいる、みずみずしい色調の絵です。妹を見つめる兄の優しさ、兄を慕う妹の初々しさに目を見張ります。無言館に寄贈するまで、和子さんはこの絵を半世紀にわたり、自室に飾っていました。
 遺品ケースの中には画材、美校時代や戦地で撮られた写真、家族に宛てたはがきなどが展示されています。はがきに添えてある絵は、つかの間の休憩時間を楽しんでいるのか、どれも線が伸び伸びしています。だからこそ、戦争の実相が伝わります。来館者は絵や遺品を無言で見つめるしかありません。
 窪島さんが話します。「志半ばで戦地にもっていかれた彼らの絵は、たとえ未熟であっても、コーラスのように集まりそろうと、異様な声が聞こえるような気がします。一人のコレクターだった私が収集したことで、彼らの画家としての尊厳もぎりぎり守られたと思います」
 政治的スローガンの「反戦平和」だけでは伝わらない、重いメッセージを受け取る旅になりました。
 ツルシカズヒコ

【交通】無言館へは、別所線塩田町駅からタクシーで10分。4月~11月は別所線下之郷駅からシャトルバスあり
【問い合わせ】
 無言館 電話0268(37)1650 火曜休館
※無言館・成人式参加申し込み 電話0268(39)7007
(2月8日付)


◎つり マダイ 千葉 九十九里/20尾狙うも釣果惨たん 温泉入り気分転

釣果のマダイと筆者.jpg 2月24日、千葉県九十九里町の九十九里海釣りセンターでの釣行です。2月中旬、前の職場の友人から「海釣りセンターに行きませんか?」とのお誘いをいただき、「もちろん行きます」と即答しました。

 海釣りセンターは、九十九里浜の近くにあり、プールのようなコンクリート製の大きな池に海水を引き込んだ施設です。マダイ(20~50センチ)の他、サーモンやヒラメ、イセエビなどが釣れます。20尾までは釣り放題ですが、それを超えると追加料金で買い取りとなるので、妻とは「20尾を超えないように、ちゃんと数えておかないと」などと話しました。100円ショップでカウンターを買い、市販のハリス2号に加え、大物用に4号糸を自分で巻いたハリスも用意してこの日を迎えました。

つりMAP.jpg 釣行当日、高速で40分、午前6時20分に到着。8時の受け付け開始には少し早すぎたかと思いましたが、既に10人ほどがクーラーなどを置いて受け付け順をキープしていました。私たちもクーラーを置いてから朝食を取りました。

 8時半、私と妻と友人と3人並んで釣り開始。2メートルのアジ用のサオに、1メートルのハリスにガン玉というシンプルな仕掛けです。貸しサオもありますが、ウキが固定されていて、タナの調整ができないので、自前のサオで釣りました。エサのイソメを水深4メートルの底まで落とし、少しずつ巻き上げながらタナを探ります。活性がよいとすぐにピクピクとアタリが出始めます。

 ところがこの日は一向に反応なし。周りもほとんど釣れません。開始1時間後にようやく37センチのマダイを釣り上げました。しかし、それっきり全くアタリは出ませんでした。

 午後0時半に4時間の短時間コースが終了し、妻と友人はオデコと惨たんたる結果に終わりました。あまりにも釣れなかったので、20センチほどのタイを2尾ずつお土産にいただいて帰りました。

 昨年5月に来たときには、妻と2人で30尾以上、特に妻は50センチのタイを3尾も釣り、得意になっていたので、今回の釣果には落胆していました。

 昼食には九十九里浜沿いのお店でジャンボエビフライをいただきました。その後、白子温泉まで足を延ばし、冷えた体を温めて不漁のストレスを解消して帰りました。

 タイは、妻が腕を振るってくれ、アクアパッツァと刺し身にしておいしくいただきました。海釣りセンターは男性8000円、女性6000円、エサ各種500円(イソメ・エビ・イワシ)、貸しサオ1100円です。
千葉・三太郎先生
(3月27日付)


◎つり ブリ 神奈川 茅ケ崎沖/大物を狙い泳がせ選択/6.3キロ 途中抵抗強く

釣果のブリと筆者.jpg 1月17日、茅ケ崎市茅ケ崎港から今回初挑戦のブリ釣りに行きました。ちなみにブリは出世魚で関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと大きくなるにつれ名前が変わります。サイズに関しては決まりがないようで、個人的には80センチ以上かつ6キログラム以上がブリだと思います。

 さて、当日は乗船者3人で午前6時に茅ケ崎港を出船しました。今回の釣り方は、落とし込みか泳がせのどちらでも良いということでしたが、私は大物狙いで後者の釣り方を選択しました。航程20分の江の島沖水深120メートルで、タナはつりmap.jpg80メートルから底までとアナウンスがありました。ピンクのフラッシャーサビキに150号のオモリを付け、エサになるサバを釣ります。サバは仕掛けが落ちていくときに食ってくるので、指示ダナに到達した所からゆっくり落としていきます。アタリが無ければ、また指示ダナ上限まで高速で巻き上げ、ゆっくり落とす、の繰り返しです。

 エサのサバ釣りは暗いうちが勝負で目標は15尾です。しかし、食いが渋く、3投目にやっと30センチのマサバが釣れました。その後、1時間くらいかけてようやくマサバが10尾とオアカムロアジ5尾が釣れました。

 エサが確保できたので、泳がせ仕掛けに変更します。タナは底から5メートルで、置きサオでアタリを待ちます。後ろの常連さんに丸々と太った7・1キログラムのブリが上がりました。がぜんやる気が出ましたが、ベイト反応がなくなり、二宮沖に移動です。

 周りにはマアジ狙いの船が数隻います。タナを取りなおすと、サオ先にフワフワと小さなアタリがあり、その後一気に走り出しました。ドラグを締めアワセを入れると、すごい引きで、サオが曲がりました。念のためもう一度アワセを入れ電動で巻き始めました。途中何回も抵抗されましたが、ハリスは16号だったので、かなり強引にやりとりし、船長の差し出したタモに収まりました。

 孫バリがブリの上アゴにがっちりと掛かっていて検量すると6・3キログラムでした。クーラーボックスに入らなかったので尾を切り、ボックス内で血抜きしました。その後はアタリがなく、午後1時に納竿(のうかん)しました。結果は3人で船中2尾でした。

 下船後の検量では5・8キログラムでした。ブリかワラサかぎりぎりのところです。ブリは帰宅後、冷蔵庫で2日間寝かせて刺し身としゃぶしゃぶ、頭は塩焼きにしました。脂が乗っていて大変おいしかったです。エサの残りのマサバとオアカムロアジも干物にしましたが、脂が乗っており、もっと釣っておけばよかったと後悔しました。
東京・門脇啓之
(2月21日付)


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