2007年1月3日(水)「しんぶん赤旗」

外交重要日程 目白押し

米追随の転換急務


 二〇〇七年の日本外交は年明け早々から、安倍晋三首相の欧州四カ国歴訪や東アジア首脳会議(東アジアサミット)への出席など重要日程が目白押しです。「在日米軍再編」の推進やイラクへの自衛隊派兵の継続など、安倍政権の異常な対米追随路線の転換は急務となっています。首相の靖国神社参拝や北朝鮮の核問題も重大な焦点です。

日米同盟の大変質

 安倍首相は九日から英国、ドイツ、ベルギー、フランスの四カ国歴訪に出発します。十二日までに各国首脳と会談するほか、ブリュッセルでは北大西洋条約機構(NATO)本部を訪問。日本の首相として初めて演説する予定(十二日)です。

 ブッシュ米大統領は昨年十一月、NATOと日本の連携を強化し、共同演習や共通の作戦計画の立案を進める方針を明らかにしました。日米安保とNATOの二つの軍事同盟を連携させ、米国の先制攻撃戦略を分担させようという狙いです。イラク問題などでNATO加盟諸国が米国の要求通りに動かない中、“日米同盟を世界で活用する”として、米国言いなりに、地球規模で軍事紛争に共同介入できるよう日米軍事同盟の変質を進めている安倍首相の対応が注目されます。

 日米の外交・軍事担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を二月にも開催することが検討されています。

 イラク問題では、ブッシュ米政権さえ政策見直しが迫られている中、安倍政権はイラク戦争支持は正しかったと、七月末に期限が切れるイラク特措法を延長し、航空自衛隊部隊の派兵を継続しようとしています。

問われる靖国問題

 対アジア外交では、台風のため延期になった東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)首脳会議(十四日)や東アジアサミット(十五日)がフィリピンで開かれます。安倍首相は欧州から直接、フィリピン入り。中国の温家宝首相、韓国の盧武鉉大統領との日中韓首脳会談も行う方向です。

 中国との関係では、安倍首相が昨年十月、日本の首相として五年ぶりに訪中し、日中首脳会談が開かれ、両国が「戦略的互恵関係」を築くことで一致しました。四月上旬には温首相の訪日も予定されています。実現すれば約六年半ぶりの中国首脳の来日です。

 一方、安倍首相は靖国神社参拝について「参拝したかしなかったか、するかしないかは申し上げない」との姿勢を取り続けており、対応が厳しく問われます。

6カ国協議が焦点

 北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の再開も焦点です。北朝鮮のミサイル発射や核実験を受け昨年十二月に開かれた協議では、同国が米国の金融制裁解除が論議の前提とする態度に固執し核放棄に向けた実質的な進展はないまま休会しました。

 金融制裁問題に関する米朝協議は今月にも行われる予定です。


07年の主な外交日程(調整中含む)

【1月】
 9日 安倍首相が英、独、ベルギー、仏の4カ国歴訪に出発
 上旬 麻生外相がルーマニア、ブルガリア訪問
 14日 ASEANプラス3首脳会議(フィリピン・セブ島)
 15日 第2回東アジアサミット(同上)
 下旬 日中総合政策対話

【2月】日米安全保障協議委員会(2プラス2)(ワシントン)

【4月】温家宝中国首相が来日

【6月】
 6日 主要8カ国首脳会議(G8サミット、ドイツ・ハイリゲンダム、8日まで)

【7月】
 31日
 イラク特措法期限切れ

【9月】
 8日 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(シドニー、9日まで)


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