2006年11月16日(木)「しんぶん赤旗」

「憲法を語る夕べ」開く

朗読・歌・講演で平和訴え


 「憲法を語る夕べ」と題した集会が十五日、東京都江東区内で開かれました。主催は東京東部法律事務所。千七百人が参加しました。俳優の市原悦子さん、歌手の山之内重美さん、東京大学大学院教授の小森陽一さんが、それぞれ朗読、歌、講演で、平和の大切さ、憲法九条の意義を訴えました。

 小森さんは、同日の衆院教育基本法特別委員会で、自民党・公明党が教育基本法「改正」案を強行採決したことについて、「国民を裏切る暴挙」と批判。「憲法と教育基本法は『平和を希求する』という言葉でつながっている。ところが政府案は『平和』を『正義』に書き換える。あらゆる戦争は正義の名で行われたことを考えれば、政府の狙いは明らかだ」と語り、教育基本法を守る運動への参加を呼びかけました。

 市原さんは、「ちいちゃんのかげおくり」(作・あまんきみ子)と「凧(たこ)になったお母さん」(作・野坂昭如)を朗読し、小さい命まで奪う戦争のむごさを表現。

 山之内さんは、ソ連でつくられた歌に、日本語の詞をのせて、恋人を戦争に奪われた女性の深い悲しみ、戦場から戦場へ移動する兵士の不安を歌いました。


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