2006年10月13日(金)「しんぶん赤旗」
将棋第37期
新人王に18歳糸谷四段
横山四段下す プロ半年で栄冠
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将棋の若手最強棋士・新人王の座を争う第三十七期将棋新人王戦U―26(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負の第二局は十二日、大阪・関西将棋会館でおこなわれ、後手の糸谷哲郎四段(18)が第一局に続いて横山泰明四段(25)に一九〇手の長手数の末勝って優勝し、初の新人王となりました。
糸谷四段は今期新人王戦トーナメントの途中で四段に昇段、持ち味の力将棋で、プロ入り半年で早くも初めてのタイトルを獲得しました。
今月五日に十八歳の誕生日を迎えた糸谷四段の優勝は、一九八七年に十七歳〇カ月で新人王になった森内俊之四段(現名人・棋王)に次ぐ二番目の年少記録です。三番目の羽生善治三冠王の十八歳一カ月より一カ月年少の記録です。
糸谷新人王の話 とりあえず終わってほっとしています。長い将棋だったので。(年少記録二位は)歴史に名を残せたことはうれしい。
略歴 広島市出身。一九九八年、6級で森信雄六段門。二〇〇六年四月、四段昇段。