2006年9月26日(火)「しんぶん赤旗」
相互理解で心通う交流
韓国・パキスタンを訪問して
党の歴史と綱領の生命力実感
志位委員長が報告
日本共産党は二十五日、党本部で「韓国・パキスタン訪問報告会」を開きました。両国訪問の団長をつとめた志位和夫委員長が、それぞれの訪問の内容と特徴、共通して感じた点について、二時間余にわたって報告しました。党本部大会議場では、会場いっぱいの参加者が聞き入り、報告会の様子は、CS通信で全国に中継されました。
![]() (写真)韓国・パキスタン訪問を報告する志位和夫委員長=25日、党本部 |
韓国訪問(九月五日―十日)の目的は、(1)アジア政党国際会議に出席し、その成功に貢献すること(2)韓国の政界、国民各界との交流――でした。
志位氏は、この活動全体を通して「日本共産党と韓国との交流の太い道が開かれた」と述べました。そして、歴史問題の解決――日本帝国主義の侵略戦争と植民地支配への反省が日韓の真の友好を築く上で土台であると痛感したことをエピソードを交えて語りました。
北朝鮮問題では、(1)北朝鮮による国際的な不法行為に厳しい批判的見地を貫いてきた(2)北朝鮮問題を冷静な平和的・外交的努力によって解決をはかろうとしている――という日本共産党の見地が韓国国民の気持ちとも合ったものとして理解されたと述べました。
こうした実りある成果が可能になった背景に、韓国社会の大きな変化があったことを指摘。また、アジア政党国際会議で果たした党の役割、韓国社会で日本共産党への見方が変わりつつあることを紹介しました。
パキスタン訪問(九月十六日―二十一日)では、同国政府の公式招待によるもので、「ステート・ゲスト」(国賓)にふさわしい対応を受けたことを紹介。国営通信がアジズ首相との会談について「パキスタンと日本、新たな協力の展望を開く、首相が語る」という見出しで報じ、スムロ上院議長が「両国の関係に新しい次元を加えることになる」と述べるなど、同国政府が日本共産党の訪問を両国関係を「さらに豊かにする」(アジズ首相)と位置付けたと述べました。
アジズ首相との会談で、世界の平和秩序、テロ根絶の方途、核兵器廃絶で一致したことなど、政治会談での内容の特徴を詳しく報告しました。
志位氏はそのうえで「双方の訪問で共通して重要だと感じたこと」として、三点をあげました。
第一は「党の歴史と綱領のもつ生命力」です。韓国では、侵略戦争と植民地支配に反対してたたかい抜いた党の歴史、パキスタンでは、いかなる大国の覇権主義にも屈しない自主独立の立場が信頼の根拠、土台となったと述べました。
第二は、「ほんとうの外交とは、お互いを理解しあうこと」だということです。こうした視点を決定的に欠いた日本外交とも対比しながら、「相手を理解する姿勢を持つ党が日本にあることが、相手に新鮮に響いている」と語りました。
第三は「世界は変わりつつある」ことです。韓国もパキスタンも、アジアの東と西で「親米国家」とみなされている国です。どちらの国とも、政治的内容の濃密な一致点を確認し、心通う交流がつくられました。
最後に、志位氏が、党の草の根の力が、韓国でもパキスタンでも驚きをもって評価されたことを交えながら、党を大きくすることの重要性と、訪問を支えた内外の人々への感謝を述べると、会場から大きな拍手がわきおこりました。
「話聞いてわくわく」
報告会参加者
党本部で報告を聞いた都内の大学二年生の女性(20)=三鷹市=は「志位さんが、相互理解が外交の基礎になるということを話されていたのが印象深かったです。アメリカいいなりにイラクに自衛隊を派遣して、日本がイスラムから警戒されている中、日本共産党はパキスタンでは『国賓』として招かれた。世界は変わりつつある。話を聞いていて、わくわくしてきました」と話していました。
韓国・パキスタンを訪問して
志位委員長の報告(骨子)
韓国訪問について(九月五日―十日)
・訪韓の目的と日本共産党代表団の活動の概要
・歴史問題の解決が、日韓の真の友好の土台
西大門(ソデムン)刑務所跡歴史館を訪問して
植民地支配の傷跡の深さ、日韓友好への願い
韓国と靖国問題について
「日本の右傾化」への危惧と、日本共産党への期待
日韓のどんな懸案事項も歴史問題の解決が土台――竹島問題を考える
・北朝鮮問題、南北の平和的統一、北東アジアの平和について
北朝鮮問題をどう語ったか
南北の平和的統一を促進する国際環境を
・なぜこの出会いが可能になったか――韓国社会の大きな変化
・アジア政党国際会議――二つの役割を果たした
全体会議での発言――「平和のアジア共同体をめざして」
「ソウル宣言」をよりよいものに仕上げるために
・韓国社会の日本共産党への見方も変わりつつある
パキスタン訪問について(九月十六日―二十一日)
・今回の訪問の特徴と意義について
パキスタン政府の公式招待による訪問
「パキスタン国家、政府、国民にとっての賓客」(上院外交委員長)
日本共産党訪問が「両国関係に新しい展望を開いた」(アジズ首相)
その国の内的発展のプロセスを理解することの重要性
・政治会談での内容の特徴について
アジズ首相との会談――世界の平和秩序、テロ根絶の方途、核兵器廃絶で一致
日本共産党の自主独立の立場への評価
異なる文明や価値観の相互理解と共存の重要性
二つの訪問を終わって――共通して感じた三つの点
・日本共産党の歴史と綱領の持つ生命力
・相互理解こそ、ほんとうの外交の基礎となる
・世界は変わりつつある


