2006年9月18日(月)「しんぶん赤旗」

教育基本法学ぼう

先生のたまごたちが集い

東京

　教師を目指す学生たちが中心になって教育基本法改定問題について学ぼうという集いが十七日、東京都内で開かれました。主催したのは教育関係の仕事を目指す学生などでつくる「先生のたまごクラブ」。元中学教師で子どもの権利・教育・文化センター代表委員の三上満さんが講演しました。さまざまな大学から約八十人が集まり、会場はいっぱいになりました。

　三上さんは教師時代のさまざまな生徒たちとのかかわりを失敗談も交えて語り、会場はしばしば笑いに包まれました。問題を起こす生徒でも人間として信頼することが教師として大切なことだと強調し、「教育基本法を改悪しようとしている人たちは、いくら教育してもダメな人間はダメだという考えに立っている」と批判。侵略戦争の反省に立ってつくられた教育基本法を変えようとする政府の狙いは、国家が教育を支配し、子どもを順位づけ、「勝ち組」「負け組」にえり分けることにあるとのべました。

　講演のあと参加者はグループに分かれて感想を交流。どんな教師になりたいか、いまの学校教育についてどう思うかなどを出し合い、初対面の学生同士も打ち解けて語り合っていました。