2006年9月14日(木)「しんぶん赤旗」

国連総会が開幕

イスラム女性初の議長就任


 【ワシントン=山崎伸治】第六十一回国連総会が十二日午前、ニューヨークの国連本部で開幕しました。バーレーンのハヤ・ラシェッド・アル・ハリファ元駐仏大使が議長に就任。各国代表による一般討論演説は十九日から二十九日までの予定です。

 アル・ハリファ議長はバーレーンで最初の女性弁護士・外交官です。総会議長に女性が就任したのは三十七年ぶりで三人目、イスラム教徒の女性の就任は初めてです。

 就任のあいさつで同議長は「国連に体現された多国間主義が、集団の平和と安全を確保し、人権を擁護し、法の支配を維持する最も効果的な手段だ」と強調。貧困対策など「経済面、社会面での安全保障」の確保とともに、「生活のあらゆる面での男女の機会均等と、同じ権利と責任の発揮」の必要性を訴えました。

 また、レバノン紛争に遺憾の意を表明し、テロを未然に防ぐ措置と、テロから守るための措置をともに確立することが必要だと述べました。

 前総会に続いて、一般討論演説には「テーマ」が設けられます。今総会は「開発のための地球的規模のパートナーシップの実施」となっています。ブッシュ米大統領やイランのアハマディネジャド大統領らが演説する予定です。

 またアナン事務総長の任期が十二月末で終了するため、後任の選出も今回の総会で行われます。

 国連の現加盟国は六月に住民投票を経て独立したモンテネグロが加わって百九十二カ国となっています。


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