2006年9月12日(火)「しんぶん赤旗」
パレスチナ議長・首相会談
統一政府形成で合意
【カイロ=松本眞志】パレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラム武装抵抗組織ハマス出身のハニヤ首相は十一日、パレスチナのガザ市内で会談し、統一政府の形成について合意しました。
アッバス氏は「順調に行けば、数日のうちに、民族統一政府の形成を開始するつもりだ」と語りました。
一月に行われたパレスチナ評議会選挙でハマス単独政権が誕生。国際的な資金援助凍結で政府運営の障害になっていました。ハマスとアッバス議長が所属するパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハは、これまで統一政府形成について交渉を重ねてきました。
実現すれば、国際的な資金援助の凍結を含む制裁が解除されることが期待されます。この間、ハマスをテロリストとみなす米国や欧州連合(EU)による資金援助の凍結で、自治政府職員十七万人の給与未払いが継続し、医師や教師などからの不満が高まり、学校ではストライキも発生していました。