2006年9月9日(土)「しんぶん赤旗」

CIA秘密収容所

「テロリスト増やす」

欧州会議幹部が批判


 【パリ=浅田信幸】米ブッシュ大統領がテロ容疑者を秘密収容所に拘束し、厳しく取り調べていたことを明らかにした件で、仏ストラスブールに本部がある欧州会議(CE)のテリー・デービス事務局長は七日、「秘密監獄は不正極まるだけでなく、逆効果でもある」と批判しました。

 またCE議員総会のルネ・バンデルリンデン議長は、秘密収容所と拷問による取り調べは「長い目で見れば、テロリストを増やし、われわれがめざしている価値を掘り崩すものだ」と語りました。

 CEは法の支配や民主主義の増進を課題とする機構で、四十六カ国が加盟しています。米中央情報局(CIA)によるテロ容疑者の不法な拘束・移送・秘密収容所の疑惑に関して昨年末以来、調査委員会を設置して活動してきました。

 同調査委員会のディック・マーティ責任者が六月に提出した報告書は、テロ容疑者の移送に使われたと疑われるCIA機が欧州十四カ国の基地を利用しており、確たる物証はないもののポーランドとルーマニアに秘密収容所が設置されている可能性が強いと指摘していました。

 ブッシュ大統領は秘密収容所があった事実は認めましたが、場所は明らかにしていません。報告書で名指しされた二国はいずれもその存在を否定していますが、同様の調査を行っている欧州連合(EU)のフラティニ司法・安全保障担当欧州委員は八日、加盟国に対し改めて調査への「全面的な協力」を呼びかけました。


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