2006年8月22日(火)「しんぶん赤旗」
「中東問題はテロの土壌」
英国国教会大主教
米英の姿勢を批判
【ロンドン=岡崎衆史】英国国教会第二位の聖職者ジョン・センタム・ヨーク大主教は二十日、イスラエル・パレスチナ紛争、レバノン紛争など中東問題がテロを生み出す土壌になっているとして、その解決を急ぐよう世界に訴えました。
センタム大主教は「過去数週間のレバノン、イスラエル、米国、英国での出来事は、中東問題を未解決にしておくことがもはやできないことを示した」「中東紛争以上にジハーディスト(聖戦と称して自爆テロを行う者)を生み出しているものはない」と指摘。その上で、中東問題解決に及び腰の米英両国を批判し、和平に向けた緊急行動を国際社会が急ぐよう求めました。
センタム大主教はまた、英国が「必ずしも(社会的)包摂や寛容さを優先している社会ではないことを直視すべきだ」と述べ、テロリストや過激派を生み出さないためにも、英国社会が移民出身者などを排除しない、より寛容な社会に進むよう訴えました。
大主教はイスラエルとヒズボラ(レバノンのイスラム教シーア派民兵組織)の衝突で戦火に巻き込まれた人々の窮状を訴えるため、十三日からヨーク大聖堂内にテントを張って断食を続けてきました。二十日はその最終日でした。

