2006年8月12日(土)「しんぶん赤旗」

福岡五輪招致反対の請願

市議会委で継続審議に


 福岡オリンピック招致に反対する請願が十一日、福岡市議会第一委員会で審査されました。日本共産党のほか、社民党、民主党も「請願に賛成」を表明しました。多数を占める自民党、公明党などは「請願に反対、オリンピック招致賛成」を表明しました。しかし、請願は採決されずに、継続審議になりました。

 「福岡オリンピック招致に反対する会」が取り組んだ署名は、十三万六千五百七十六人に達しました。

 委員会の審査では日本共産党の中山いくみ、星野みえ子両議員が、借金財政でオリンピック招致に突き進む山崎広太郎市長の無責任ぶりを追及。オリンピックを口実にした大型開発の須崎埠頭再開発の非実現性などを問いました。

 「反対する会」の石村善治代表委員は「市民はオリンピックの本当のねらいは大規模都市開発ではないかと見抜いています。署名・請願運動に、市民の代表機関としての議会は真摯(しんし)にこたえ、招致に反対を」と、意見陳述しました。

 「福岡オリンピック招致に反対する会」は同日、市議会内で記者会見し、請願署名を継続審議にしたことについての声明を発表しました。

 声明は、推進派が「不採択」にできないどころか、招致決議に賛成していた民主、社民までが次々と「採択賛成」に態度を変えたのは、市民の世論の力と強調。山崎広太郎市長と市議会は、ただちに招致の意思を撤回すべきだと求めています。

 傍聴した山口尚美さん(45)は、「行列ができる署名を初めて経験しました。反対の市議は少ないのに否決させなかったのは、このたくさんの署名の力だと思います。オリンピック招致を断念させるまでがんばりたい」と話しました。


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