2006年7月24日(月)「しんぶん赤旗」

プルサーマル

核拡散の危険も

愛媛県が討論会 専門家から指摘


 愛媛県伊方町の伊方原発3号機にプルサーマル導入を国が許可したことを受け、愛媛県は二十三日、公開討論会を開催しました。推進、慎重・反対両派各三人の専門家が、プルサーマルの安全性などを議論しました。主会場のアイテム愛媛(松山市)と副会場の伊方町民会館(伊方町)には千八百十七人が参加し、映像でつながれた両会場の参加者との質疑応答も行われました。

 加戸守行愛媛県知事はあいさつで、自らの理解も不十分であるとし「一庶民の立場で専門家の意見を拝聴し、判断材料にしたい」と述べました。

 パネルディスカッションで原子力資料情報室の西尾漠氏は、目前に巨大な活断層のある伊方で、安全余裕を引き下げるプルサーマル実施について懸念を示しました。

 中央大学の舘野淳教授は、使用済み燃料が流通することで、「行方不明のプルトニウム」を生み出し、核拡散の危険性を高めると指摘しました。

 京都大学の原子炉実験所で講師を務めていた小林圭二氏は、安全余裕を確保するために、ホウ素の濃度を上げれば、溶かしたホウ素が凝固し、それによる腐食で大事故を招きかけた事例などを紹介。プルサーマルを実施することで、原発の安全余裕を切り詰めざるをえないことを指摘しました。

 九州大学の工藤和彦教授は「技術的な面について、わかっている危険には対処できるよう設定している」と答えるにとどまりました。

 会場からは「専門家の間でも議論が分かれる問題ならば、こんな危険な計画はやめてほしい」などの意見が出ました。


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