2006年7月18日(火)「しんぶん赤旗」
国会議員
自・民など25人、株増加報告
05年 譲渡益1千万円超も
インサイダー取引の危険
二〇〇五年に、不動産、預貯金、ゴルフ会員権などの資産を増やした国会議員は百四十九人にのぼり、そのうち、株式の増加を報告した議員が二十五人もいることが本紙の調べでわかりました。なかには、ライブドア関連株を購入している議員や、大企業の株をせっせと取得、一千万円を超える株譲渡益をあげた議員もいました。
公表された衆参両院の資産等補充報告書でわかったもの。衆院議員は昨年九月の総選挙以降年末まで、参院議員は昨年一年間に増えた資産を報告しています。
資産を増やした議員は、衆院六十四人、参院八十五人の計百四十九人。うち、衆院九人、参院十六人の計二十五人が株式の増加を報告しています。内訳は、自民党が野田毅元自治相(衆院熊本2区)、桜井新・元環境庁長官(参院比例)など十三人、民主党が西岡武夫元文相(同)など十一人で、ほかに国民新党の田村秀昭参院議員(同)。
ライブドアグループ株を取得していたのは、自民党の秋元司参院議員(比例)。元会長が業務上横領容疑で逮捕された中古車販売業ジャック・ホールディングス(現ライブドアオート)一万株と、前社長が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された不動産販売会社ダイナシティ百四十株を報告しています。同議員が同時に提出した〇五年分の所得等報告書によると、「株式の譲渡」所得が四百九万円ありました。
十九銘柄計一万六千二百株の増加を報告していたのは、自民党の阿部正俊参院議員(山形)。新日本製鉄、神戸製鋼所、川崎重工業、日本軽金属、日本郵船、全日本空輸、ニチレイ、王子製紙、帝人、協和発酵、ライオンなど、いずれも東証一部上場株です。時価総額は一千万円を超えます。
外資系証券会社役員だった民主党の大久保勉参院議員(福岡)は、インド株二銘柄五千百五十株を含む十銘柄計九万一千九百五十七株を購入しています。日本の株では、三井鉱山、東洋エンジニアリング各二万株、日立キャピタル、東陶機器各一万株、花王三千株などが目立ちます。
自民党の鳩山邦夫元労相(衆院福岡6区)は、ブリヂストンの創業者一族として、同社株三百六十万株を保有していましたが、昨年、八万株を買い足しました。同議員は、他にも日立製作所、東京電力、NTTなど多数の株を保有しており、所得等報告書によると、株式の配当所得が千四百万円、上場株式の譲渡所得が千九百六十三万円もありました。
昨年九月の資産報告では、中部電力、昭和電工など十三銘柄二万二千三百三十七株を保有していた自民党の山本明彦衆院議員(愛知15区)は、新たに日立製作所三千株など四銘柄四千二株を購入。所得等報告書に千二百十六万円もの「株式の譲渡所得」を報告しています。
〇四年に総会屋への利益供与事件などを起こした西武鉄道株一万株を購入していた民主党の小川敏夫参院議員(東京)は、昨年は、ライブドアとの間でニッポン放送株を争奪していたフジテレビ三株と、日本航空一万株を購入していました。
政治家が株取引することは禁止されていませんが、いろんな情報が集中する国会議員が株売買に手を出すことはインサイダー取引となる可能性があり、政治倫理からして問題です。

