2006年5月28日(日)「しんぶん赤旗」
不破氏、王中連部部長と会談
理論会談の成功をともに喜ぶ
|
【北京=菊池敏也】中国訪問中の不破哲三・日本共産党付属社会科学研究所所長は二十六日、北京で中国共産党中央対外連絡部(中連部)の王家瑞部長と会談し、第二回日中理論会談の成果や国際情勢の見方などについて、和やかに意見交換しました。
王氏は「ともに関心のある問題で意見交換をし、成功裏に行われた」と喜ぶとともに、「交流によって啓発された。両党の交流が今後も進展することを期待している」と述べました。
不破氏は、今回の交流日程を有意義に過ごさせてもらったと感想を語るとともに、昨年来の理論交流は、共通の理論的基礎と世界観のうえにたって行われた両党にとって初めての交流であり、大きな意義を持つものであると述べました。
欧州歴訪を終えたばかりの王氏は、欧州と各国の政党状況について語りました。不破氏は、欧州の情勢は複雑だが、そこには各国ごとの事情とともに、世界情勢をどう見るかという問題もあると感じていると述べ、二十一世紀に入って世界の諸大陸の動きが活発化しているが、その動きを明るく見るのか、暗く見るのかが大変に大事な問題だと指摘。ソ連が崩壊し、米ソ対決という枠組みから解き放たれたことが、今日の生き生きとした動きに反映しているのではないかと語りました。
会談には日本共産党の一行と中連部の張志軍副部長らが同席しました。