2006年5月20日(土)「しんぶん赤旗」

改憲勢力 包囲しよう

国民投票法案に反対集会

東京


市田書記局長があいさつ

 「主権者は私たち。悪法は通さない」。二千人の熱気に包まれました。十九日夜、「憲法改悪のための国民投票法案はいらない5・19集会」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。

 医療改悪法案の衆院委員会強行採決をはじめ、「共謀罪」新設法案、さらに教育基本法改悪案をしゃにむに押し通そうとする小泉内閣・自民・公明党。参加者は「雨雲も悪政も吹き飛ばせ」とばかりにかけつけました。

 「いてもたってもおられなくて」という東京・品川区から参加した女性(37)は「わが子や知人の子どもたちが海外の戦争に連れていかれると思うとぞっとします。一人でも多く訴えたい」。川崎市の女性(59)も「自民、公明与党が悪法を多数の力で押し通そうとしても、国民を無視したやり方は絶対にほうってはおかない」と声をあげます。

 キリスト者ネットの大津健一牧師が「憲法九条は日本だけでなく、アジアにとっても大切。改憲の意図を持つ国民投票法案にみんなで反対を」と主催者あいさつし、国民投票法案で日弁連憲法委員会の内田雅敏弁護士、教育基本法改悪案で小森陽一東大教授、「共謀罪」新設法案で星川淳グリーンピースジャパン事務局長が発言しました。

 政党からは、日本共産党の市田忠義書記局長、社民党の福島瑞穂党首がそれぞれあいさつしました。

 市田氏は、国会がかつてないほどの異常な状況になっている緊迫した事態を報告、「改憲のための国民投票法案は国民の誰も望んでいない」と批判すると、「その通り」の声が飛びました。「私たち国民が暮らし、教育、民主主義、国民生活、あらゆる場面から反撃ののろしをあげ、改憲勢力を包囲していこう」とよびかけ、拍手に包まれました。

 福島氏も、戦争への道をひた走る政府を批判し、「九条を守るたたかいは必ず勝ちます。知恵と力を尽くしましょう」と訴えました。

 終了後、銀座へ向けてパレードしました。市田氏は、その先頭に立ち、参加者とともに最後まで歩きました。集会は、憲法会議や「許すな!憲法改悪・市民連絡会」など八団体でつくる「2006年5・3憲法集会実行委員会」がよびかけました。


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