2006年5月4日(木)「しんぶん赤旗」

憲法を守り生かそう

東京・新宿 共産党が街頭演説


 憲法施行から五十九周年を迎えた三日、日本共産党は東京・新宿駅前で街頭演説を行い、「憲法を守り、生かす政治を実現しよう」と訴えました。約三十人の党員が改憲反対署名やシール投票を行いました。

 小池晃政策委員長は、在日米軍再編の「最終報告」の危険な内容を指摘し、「憲法九条を変えて米軍と自衛隊が一緒に行動しようというのが改憲派の考えだ」と述べました。医師である谷川智行参院比例候補は「自分の病院に国民健康保険証を取り上げられた男性が、病状を悪化させて運ばれてきた。憲法二五条の生存権にそむいている」と訴えました。百社近く面接を受けても仕事が決まらない青年の話を紹介した田村智子参院東京選挙区候補は「憲法二七条は働く権利を掲げているのに、小泉内閣は国民から働く権利を奪ってきた」と述べ、「いまこそ憲法を政治の大黒柱に据えるべきだ」と訴えました。吉田信夫都議は石原都政の憲法無視の姿勢を告発しました。

 演説を聞いた人は、「九条を守ることが日本が起こした侵略戦争へのつぐないになる」=地域で九条の会を準備中の東京・北区の女性(66)=、「憲法が時代に合っていないんじゃなく、時代が憲法の理念に合っていない」=愛知から観光で来ていた男性(26)=と話していました。


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