2006年4月20日(木)「しんぶん赤旗」

国民投票法制の論点整理

改憲発議へ多数派狙う

参院憲法調査会 仁比氏が批判


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(写真)意見陳述する仁比 聡平議員=19日、 参院憲法調査会

 参院憲法調査会は十九日、三月二十六日までに各党が提出した国民投票法制に関する「論点メモ」を踏まえ、各党が意見表明しました。日本共産党は「論点メモ」の提出を拒否しました。

 日本共産党の仁比聡平議員は、「国民投票法制定の狙いが、わが国を『海外で戦争する国』につくりかえる九条改憲の条件づくりにあることは明白であり強く反対する」と改めて表明。「議案提出権を持たない参院憲法調査会が、『調査』といいながら衆院憲法特委理事懇談会の『論点協議』に呼応して『論点整理』を進めることは本来の任務とあり方に反するもので許されない」とのべました。

 仁比氏は、自民党憲法調査会長が国民投票法を成立させたうえで共同改憲案づくりのための政党間協議に進むという見とおしを述べていることをあげ、「国民投票法制に関する調査は、改憲に不可欠な手続きを確実に整備しながら、改憲発議のための大連立といわれる多数派の形成を進めるものだ。その中で将来行われる国民投票を有利に進める制度的手がかりを確保しようとしている」と批判しました。

 自民党議員は国民投票法の早期制定を主張。民主党議員は国民投票法制に関する与党との認識の違いを強調しましたが、法案の整備自体には反対しませんでした。


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