2006年3月11日(土)「しんぶん赤旗」

個人の尊厳を大切に

教育基本法守ろうと集会

東京・杉並

 

 政府・与党が教育基本法の改悪案提出をねらう中、憲法・教育基本法の改悪に反対する市民たちが十日、東京・杉並区内で集会を開き、約三百五十人が参加しました。教育基本法「改正」反対市民連絡会、子どもと教科書全国ネット21など十四団体が共催したものです。

 集会では、参加者が教科書問題や「日の丸・君が代」の強制、性教育への攻撃、少年法「改正」問題など憲法・教育基本法が踏みにじられている現状を告発しました。

 教育基本法を分かりやすい言葉で書いた『11の約束 えほん教育基本法』の共著者である池田香代子さんと伊藤美好さんが対談。戦前の教育への反省に立って教育基本法が成立した経過をたどりながら、「子どもができて初めて教育基本法を読んだとき、個人の尊厳を大切にしていることに感動した」と語りました。

 地元杉並の区民たちは、同区が侵略戦争を正当化する「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を採択した経過を風刺する劇を演じ、会場をわかせました。教科書全国ネット21の俵義文事務局長は「つくる会」で内紛が起こり、執行部全員が解任されるなど「みにくい権力争い」がおこっていることを指摘。「『つくる会』は子どもと教育にたいする視点がまったくない政治的組織。こういう組織がつくった教科書を採択した教育委員会の責任は極めて重大です。いまからでも採択を撤回すべきです」と訴えました。


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